冷えと加速 〜 加速的に体を温める手段〜

2019年10月16日

漢方坂本コラム

日本の大気を総取り換えするような台風が過ぎ去ってから、

朝と夜とがまた一段と寒くなってきました。

今日は「冷え」についての豆知識をひとつ。

「冷える」と一口に言いますが、その変化は一様ではありません。

冷えには加速度があります。

つまり急に冷えるのか、穏やかに冷えていくのか。

例えば同じ最低気温10度といっても、これらの冷え方によって、体に起こる変化はまったく違ってきます。

今の時期は、加速度をもって、急激に、冷える次期です。

この時期に起こりやすい現象として、手足が冷えてなかなか温まらないという症状があります。

これは単に冷えているということだけでなく、体が急激な冷えに対して緊張を起こしている(防御態勢をとっている)証拠です。

その他にも「咽の痛み」や「頭痛」や「腹痛」、「便秘」や「下痢」などの症状も、急激な冷えによって誘発されます。

この急激な冷え、実は予防することがなかなかに難しいのです。

基本的には筋肉トレーニングが有効ですが、それにも限界があります。

したがってもしこれらの症状でお困りの方は、漢方治療をお勧め致します。

漢方には「加速的に体を温める」という手段がいくつかあるからです。

さらにこれらの手段には、比較的即効性の高いものが多い。

なので頓服薬(冷えている時だけのむ)だけでもそれなりの効果があります。

この時期いつも困っていたんだよねという症状が、楽になるかもしれません。

漢方専門の医療機関にご相談されることをお勧めします。

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※コラムの内容は著者の経験や多くの先生方から知り得た知識を基にしております。医学として高いエビデンスが保証されているわけではございませんので、あくまで一つの見解としてお役立てください。

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