日本の大気を総取り換えするような台風が過ぎ去ってから、
朝と夜とがまた一段と寒くなってきました。
今日は「冷え」についての豆知識をひとつ。
「冷える」と一口に言いますが、その変化は一様ではありません。
冷えには加速度があります。
つまり急に冷えるのか、穏やかに冷えていくのか。
例えば同じ最低気温10度といっても、これらの冷え方によって、体に起こる変化はまったく違ってきます。
今の時期は、加速度をもって、急激に、冷える次期です。
この時期に起こりやすい現象として、手足が冷えてなかなか温まらないという症状があります。
これは単に冷えているということだけでなく、体が急激な冷えに対して緊張を起こしている(防御態勢をとっている)証拠です。
その他にも「咽の痛み」や「頭痛」や「腹痛」、「便秘」や「下痢」などの症状も、急激な冷えによって誘発されます。
この急激な冷え、実は予防することがなかなかに難しいのです。
基本的には筋肉トレーニングが有効ですが、それにも限界があります。
したがってもしこれらの症状でお困りの方は、漢方治療をお勧め致します。
漢方には「加速的に体を温める」という手段がいくつかあるからです。
さらにこれらの手段には、比較的即効性の高いものが多い。
なので頓服薬(冷えている時だけのむ)だけでもそれなりの効果があります。
この時期いつも困っていたんだよねという症状が、楽になるかもしれません。
漢方専門の医療機関にご相談されることをお勧めします。