古人に問う

By 2020年2月26日 コラム, 雑記

自分では今やっている生業が、

「伝統的である」という自覚が強くあって、

そうすると、

今私がやっていることを昔の人たちが見たら、

いったいどう評価するのだろうと、考えずにはいられません。

浅田宗伯が見たら、尾台榕堂が見たら、

呉鞠通が見たら、李東垣が見たら、

張仲景が見たら・・・。

「ははあん、お前はまだそこね」とか

「あ、それは分かるのね。でもそれはやっぱ分かってないね。ダメだね。」とか。

そんな叱咤激励を頂けるのかしらん。

いやはや、考えただけで震える・・・。

伝統的な仕事というのは、そういう夢想からは逃れられない生業なのだと思います。

時代とともに「進歩」するとは言いますが、

それって本当でしょうか。私には疑問です。

もし時代を経て残っていることが進歩の上に成り立っているのなら、

本当に東洋医学は進歩していますか。

少なくとも私には、そうハッキリと言える自信がありません。

知った分だけ無くした何か。

増えた分だけ見えなくなったもの。

そのことを尋ねたい。

古人に尋ねて、やっぱりね、と思いたい。

尋ねたくなるのは、

まずは父か・・。私にとっては、もう古人。

しかし答えてくれないよな。

生きていた時だってずっと、背中ばかり見ていた気がする。