3月・年度末というのは、
12月の年末よりも、ずっと感慨深い。
そんな時期なのです私にとっては。
治療を卒業される患者さまが、多くいらっしゃるからです。
学生さんも、そして社会人の皆さまも、生活に変化が訪れる時。
何とか環境が変わるまでに治したい。
一人暮らしを始める前までに良くしたい。
そんな思いの中で頑張ってきた患者さま。
その頑張りを、私はずっと拝見してきました。
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水遊びをすると、すぐに咳喘息を起こしてしまっていた男の子。
お腹の張りと痛みに耐えて、学校に通い続けていた女の子。
繰り返す腹痛下痢の中、不安をかかえながら勉強を続けていた受験生も、
みんな漢方薬をがんばって飲んで、
そして養生をしっかりと気を付けてくれて、
努力してきてくれた。だからこそ、
その結果がちゃんと現れたのだと思います。
今までのような症状を起こすことなく、次の生活に送り出せたこと、
私も心から、ほっとしています。
皆さんの努力に、感謝いたします。
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体調不良を抱えながらの生活は、とても大変だったと思います。
でもだからこそ、自分の体を見直す機会になったのではないでしょうか。
誰しもが病になる。
誰しもが体調を崩します。
だからこそ「自分にとって、何をすると体調が崩れるのか」を知っておけたことが、
きっと今後の人生の役に立つはずです。
この経験を、これからもおぼえておいてください。
そしてこれから迎える新たな生活を、
思う存分、楽しんでくださいね。
ご卒業、おめでとうございます。