そうきたか、という気候。
春、夜間と朝方の冷え込みが強いことで起こる寒暖差。
4月が終わりに近づくにつれて、その冷え込みは無くなってきました。
そしてここから、ゆっくりと暖かくなってくるだろうと期待していた矢先。
そうきたか、という気候です。
ここまで急激に暑くなるとは。
日中の気温が30度まで上がる勢い。
いくらなんでも急激に過ぎます。こう急激に暑くなると、体にも大きな負担がかかってきます。
自律神経です。
再三お伝えしていることですが、自律神経が大きく乱れてきます。
動悸やフワーっと浮くようなめまい。
息苦しさや過呼吸などのパニック障害。
さらにイライラや不安・落ち着かなさなどの精神面での症状も、
急激に高まる気温によって、どんどん誘発されてきます。
実際にここ数週間、メンタルの不調を訴える方が多く、
色々なことが気になってしまい、そわそわとして落ち着かないという方が増えてきました。
そしてさらに、そこに追い打ちをかけるように、
湿度の上昇。
ここ最近、まるで梅雨のような湿度と低気圧とが、
断続的に襲ってきています。
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急に暑くなるのと同時に、湿度が高くなる。
これらが重なることで起こる体調不良は、基本的に冬に起こることはありません。
明らかに初夏から夏に向かう中で起こる変化であり、
夏特有の体調不良が発現しやすくなります。
例えば、湿度の高まりによって胃腸が壊れやすくなります。
特に多いのが軟便ですっきり出ない、という症状。細い便がびびびと出てスッキリせず、何回もトイレに行きたくなったりします。
腹が張って苦しいという症状も出ます。また胃もたれや吐き気も生じやすくなってきます。
また皮膚症状も悪化しやすくなります。
湿度が高いと自然発汗が阻害されて、身体に熱がこもりやすくなります。
それによって皮膚に熱を帯びて、湿疹やニキビが悪化しやすくなります。
そしてこれらと同時に、自律神経もより興奮状態へと陥り、イライラしやすくなります。
さらに、この時期は風邪もひきやすくなります。
特徴的な風邪で、咽の痛みから鼻づまり・咳・微熱へと移行し、とにかく体がだるいというのが特徴です。
通常、これらの症状はこの時期(4月)には起こりません。
普通はもっと先。去年は5月の下旬から起こり始めました。
基本的には梅雨の到来によって起こり始める症状なのですが、
今年は早すぎる。4月の下旬から起こり始めています。
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4週間前、まだ寒いという気候から、
一気に気温が上昇した。そして、今はもう梅雨のような気配を見せています。
これだけ季節が急激に変わると、さすがに体はついていけなくなります。
5月に入ってからは春らしいカラッとした、暖かく安定した気候を取り戻して欲しいものです。
しかし、すでに梅雨時期のような体調不良を抱えている方が増えてきていますので、
それをこのまま引っ張らないよう、注意が必要です。
湿気による体調不良を予防・改善していく方法はいくつかあります。
以前のコラムで紹介していますので、気になる方は下のリンクをご確認を。
特にもともと胃腸が悪い、自律神経が不安定、夏バテを起こしやすいという方は、
要注意です。
今年の夏は、おそらくキツくなるでしょう。
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■梅雨に悪化する症状
◇養生の実際・梅雨から夏 ~起こりやすい症状とその対策~)
■梅雨時期特にに守るべき養生
◇養生の実際・梅雨 ~梅雨の体調不良と守るべき養生~
■梅雨の症状に効く漢方薬
□梅雨の病 ~梅雨に起こりやすい症状と効果的な漢方薬~
■梅雨時期の下痢に効く漢方薬
□下痢 ~梅雨時期の下痢に効く漢方薬1~
□下痢 ~梅雨時期の下痢に効く漢方薬2~