これはあくまで自分の考えです。

漢方業界を広く見た時に、西洋医学に比べて圧倒的に劣っているものがあります。

「教育」です。

具体的に言えば、教育そのもののシステムであり、その構造です。

教育を行う機関や人の数・その内容を考察する手法、どれをとっても西洋医学に比べて明らかに劣っていると思います。

漢方を勉強したい、本当の漢方の世界を知りたい、

そう思った時、すぐにそのやり方が思い浮かぶでしょうか?

巷にあふれる漢方の書籍をはじから読むのか。

それで本当に人を治せるようになるのか。

はっきりと言えば、それは限りなくNOに近いと思います。

なぜならば、漢方はあくまで医療。

人に施す実学である以上は、人の中で教育を受け、生きた知識を得る必要があります。

その点、私は幸運としか言いようがなかった。

臨床の現実を直接に指導してくれる師匠がいたからです。

もし師匠に会っていなければ、

きっと私は実学を得ることはできなかった。

実学の意味も分からず、ただ本に解答があると信じ、

頭でっかちの理論を患者さまに見せびらかすだけの治療者になっていたかも知れません。

もう良いお年のはず。

未だ鋭い思考と独特のユーモアとを併せ持つ師匠も、

現役で臨床を行っている中での教育、きっと血肉を削る思いで教鞭を取られているのだと思います。

漢方の教育という、そのシステムも構造も全く整っていない業界の中で、

その場をずっと提供し続けてくれたこと。

教育者としての師匠を見れるのも、あと少しかも知れません。

そう思うと、初代クラスの一員として、感慨深いものがあります。

師匠が最後のクラスを開くそうです。



Kampo lab collage