年末の荒波

2021年12月17日

漢方坂本コラム

ここ年末へきて、非常に困ったことが起きています。

全国的に、体調を悪化させてしまっている方が急増しているのです。

天候です。

地味ですが、かなり荒れています。

雨が降ったり晴れたり。そして寒暖差も、かなり強い。

春や梅雨時期のような感じ。そういう悪化のさせ方を、起こしているという印象があります。

特に、起立性調節障害の患者さま。

急激に体が重くなり、朝、起きれなくなってしまっています。

さらに片頭痛や吐き気、動悸や耳鳴り・めまい、自律神経の乱れを治療中の方。

一度完治し、治療完了した方であっても、

立て続けに複数名から、体調不良のご連絡を受け取りました。

最近の天候の波を思えば、納得のいく所です。

本来であれば、この時期は良くなっていく方が多いものなのですが、

どうやら今年はそうもいかない様子です。

特に昨日、体調不良の患者さまから多くのお問い合わせがありました。

それにも納得で、ふたを開けたら今日の甲府、夜間から朝方強い雨が降り、そしていきなり晴れ渡りました。

さらに明日以降、日本海側に雪雲が発生するとともに日本列島に寒気が流れ込むとのこと。

いやはや何に急いでいるのか。大気まで師走のせわしなさです。

この時期、多発的に起こる患者さまの体調不良を伺っていると、

どうやら今年の年末は、かなり不安定な大気が上空で渦巻いているようです。

天候の変化は、如何ともし難い所です。

晴れれば良いかというと、そういうわけでもなく、

急に晴れることで気温が上昇、部屋や車の中が急激に暑くなれば、

やはり自律神経と血流が乱れて、さまざまな体調不良を起こすきっかけになります。

天候に左右されないためには、安定した血流が必要で、

それを作るためには、毎日の食事・睡眠・運動の安定した養生が必須です。

いままでこのコラムでも繰り返しお伝えしてきたことですが、

どうしても時間がかかることですので、今時期の体調不良を通して先が長いなぁと落胆される方もいらっしゃるかと思います。

しかし大丈夫です。改善する方法は、現実的にあるのです。

実際に治療が進み、養生が長期的に、安定して出来ている方では、

今回の天候の乱れでもそれほど悪化していません。

年末を前にして、特に食事の養生が危惧されるところです。

そこで明日、食事の養生について、総括的なコラムを上げさせていただきます。

私に食養生を指導された全ての方へ向けたコラムとなります。

体調不良でお悩みの方に、どうか正しい食生活とは何かを知っていただき、

その上で新年を迎えていただければ。

2022まであとちょっと。年明けに向けて、新たな気持ちで臨んでいきましょう。



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※コラムの内容は著者の経験や多くの先生方から知り得た知識を基にしております。医学として高いエビデンスが保証されているわけではございませんので、あくまで一つの見解としてお役立てください。

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