(前回の続き・・)
言葉に縛られていたら、世界観を見失います。
古典はただ言葉をパズルのように解釈しているだけでは、読めません。
創作者とイメージを共有できて初めて、読めていることになるのです。
そして、それは人も同じです。
人はみな言葉にできない感覚を、何らかの形で表現しています。
頭痛・ほてり・不眠・動悸・めまい・耳鳴り、
このような具体的に訴えられる症状の裏には、必ず言葉にできていない状態が潜んでいます。
本当に重要なことは、それを理解することです。
なぜならば、その根幹が掴めなければ、これらの枝葉の症状を消すことができないからです。
人の診かたも、古典の読み方も、要は同じなのです。
感じる力がないと、古典も人も、理解することができません。