14日に梅雨入りした関東甲信。
ここ山梨ではいきなり高気圧に覆われ、真夏のような暑さに見舞われました。
そして雷雨。急激な土砂降りからの雷雨。
梅雨らしからぬ雨の降り方です。真夏じゃないんだから、もう少し穏やかな雨を降らせてほしいものです。
近年の天候には、どこか荒々しさが付きまとっている気がします。
そう感じているのは私だけではないはずです。
少なくとも、マイケル氏は言っていました(ジャクソン)。
「地球は病んでいる」と。自然破壊によって「熱に侵されている」と、確か言っていました。
この発言、私には少し感じる部分があって。
地球も人と同じように病にかかるという表現に、どこか心に残るものがあったのです。
というのも東洋医学には、同じような発想がその根底にあります。
人を知るために、地球(自然)を見た。
地球を見ることによって、人を知ろうとしたからです。
大地には雨が必要です。雨が生命を生む。当然、雨が降らない時間も必要です。
定期的・断続的な雨が地球に必要ならば、人も当然同じだろうと。
そう考えた。そうやって人に必要なもの、人に必要な状況を知ろうとしたのです。
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さて。
前置きが長くなりましたが、今日は「食事の養生」を皆さんに一つ。
どういう食事の摂り方が正しいのか。
それを、地球(自然)から人を理解しようとした、東洋医学的解釈をもって説明したいと思います。
まず、人にとっての「大地」とはどこか。
「胃腸」です。
東洋医学では「胃腸」を大地と見立てています。
そして大地には「雨」が必要です。
つまり「飲み物」。「食べ物」もそうです。
口から摂取するものは、胃腸にふります。そして生命を育む。
食べなければ人は生きていけませんから、おおむねこの解釈は自然だという気がします。
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では、どういう雨が大地にとって心地よいのでしょう。
生命を育むためには、どのような雨が必要なのでしょうか。
逆に、どういう雨が大地を傷つけてしまうのか。
自然現象から考えれば、ごくごく当たり前の解答に帰結します。
大雨・土砂降り・豪雨・洪水。
いきなりドッと押し寄せてくる大量の雨水。
当然、大地は悲鳴をあげます。今まで培ってきた栄養を含んだ大地も、全部洗い流されてしまいます。
そして、胃腸も同じことが言えます。
大洪水はすなわち、大食・飽食・早食い・飲み込み食いです。
胃腸は悲鳴をあげます。そして、下痢や嘔吐となって、良いものも一緒に、全部洗い流してしまうのです。
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さらに、大地が傷つく自然現象はこれだけではありません。
日照り・旱魃・渇水。
つまり、まったく雨の降らない状況。
ゴツゴツと乾燥した大地に亀裂が走る。到底、生命を育むことはできません。
近年、一時的な断食・絶食が流行っていますが、
私から見たら非常に荒治療です。専門家が近くにいない状況で行うことは、あまりお勧めできません。
大地にとって必要なのは定期的な雨。
それは胃腸も同じ。定期的に、規則正しく降る雨が、胃腸にとっても必要なのです。
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胃腸は二つの状況において強いダメージを受けます。
一つは大雨。もう一つは旱魃です。
つまり大地と同じなのです。
たとえ豊富な栄養源を含む大地だったとしても、
この二つの状況を受ければ、その栄養ごと、すべて消滅してしまいます。
力強い野菜が育つ大地。そういう大地になるためにはどんな雨が必要なのか。
それを、是非想像してみてください。
慈雨。
しとしとと、定期的に、規則正しく、適量をもって、降り注ぐ雨。
自然破壊の多くは、人の意志と節制とによって、防ぐことができるものです。
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