新年のご挨拶

2023年01月05日

漢方坂本コラム

謹啓

新年あけましておめでとうございます。

当薬局は昨日までお休みを頂き、本日より営業を再開しております。

晴天から始まった三賀日。ここ甲府では、気持ち良い晴れ模様が続きました。

皆さまお休み中はゆっくりと過ごせましたか。

師走も早かったけど、年明けもすごく早かったですね。三賀日なんて、まるで一瞬の出来事という感じです。

とはいえわたくし、おかげさまで休み中は鋭気を養うことができました。

今年一年、気持ちを新たに頑張っていきます。今まで以上に皆さまの体調が良い状態へと向かえるよう、気を引き締めて望んでいく所存です。

さて、旧年中は本当にたくさんの方々からお力添えを頂きました。

有限の資源を扱う漢方治療では、患者さまにお薬をお渡しするまでに、たくさんの方々のお力添えがどうしても必要になります。

例えば天災や後継者不足が懸念されている中、常に品質を落とすことなく生薬を作り続けてくれている生薬農家の方々。

また生薬の質・量に常に目を配り、スムーズに流通させるべく尽力されている生薬メーカーの方々。

良質な生薬を作り、育て、流通させ、それらを安定させる努力。農家の方々やメーカーの方々の尽力こそが、日本の東洋医学を支えています。

それは、ここ何十年の歴史を振り返っても明らかな事実です。私たち臨床家や患者さまたちが漢方の恩恵を受けられるのも、ひとえに日本の生薬を支え続けてくれている方々のおかげです。

そして資源の枯渇が懸念される昨今、これらの事実はより重要な意味を持つ時代になるでしょう。

私もそういった土台を支える方々の思いをちゃんと形に出来るよう、臨床家として責任をもって患者さまにお薬をご提供していきたいと思います。

一つでも多く、私にできることを増やし、

一歩でも前に、東洋医学の道を進んでいく。

この道に入って約20年、今までと変わることのないこの目標を、

改めて見つめ直し、今まで以上に邁進して参ります。

そして臨床家として目の前の患者さまに集中し続けるという行為が、

患者さまの幸せと、東洋医学の存続とにつながっていくことを信じて、

私の責務を果たしていきたいと思います。

当薬局に関わっていただく全ての皆さまにとって、

令和5年が幸多い一年となりますように。

心よりお祈りいたします。

今年も何卒、よろしくお願い申し上げます。

敬具

「漢方坂本」 店主 坂本壮一郎

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※コラムの内容は著者の経験や多くの先生方から知り得た知識を基にしております。医学として高いエビデンスが保証されているわけではございませんので、あくまで一つの見解としてお役立てください。

※当店は漢方相談・漢方薬販売を行う薬局であり、病院・診療所ではございません。コラムにおいて「治療・漢方治療・改善」といった言葉を使用しておりますが、漢方医学を説明するための便宜上の使用であることを補足させていただきます。