今年の5月下旬から6月いっぱいまで、
強力な梅雨の影響で体調が乱れていた方も、
7月に入って徐々に安定する方が増えてきました。
ほっと一安心、しかし、やはりそうは問屋が卸さなかった。
台風6号。
ここでまた大きな波が、発生しています。
今はまだ本州に届いていないものの、
すでに気圧の影響はこちらにも届いています。
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今回の波は、「気持ち」の面に強い影響を及ぼしています。
自律神経の大波が、メンタルの乱れを強力に引き起こしています。
自律神経失調症を始め、パニック障害・不安神経症など。
多くが「焦り」や「落ち着きのなさ」を引き起こし、
さらに「イライラ」や「我慢の出来なさ」、「不安」や「神経の過敏さ」を伴う。
自分でもどうしてしまったんだろうというくらいに、気持ちを乱している方が多くなっています。
おそらく今後台風が近づいてくるにつれて、
影響はメンタルだけでなく、体のほうにも及んでくすはずです。
今はまだ肩こりやだるさ、ちょっとした立ちくらみや胃の不快感程度で済んでいるものの、
ここから先より大きな波により、めまいや強い倦怠感、耳鳴りや頭痛、吐き気や腹痛・下痢などを引き起こしてくるでしょう。
台風というのは、それくらい大きな影響を人体に与えるものです。
ここからは、締めてかからなければなりません。
私も下腹に気合が入ります。
台風と体調との闘いです。
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自律神経というのは、どうしてこうも分かりにくいのでしょう。
なんで急に悪くなったのか、
せっかく治っていたのに、なんでまた出始めたのか、
自律神経症状は、意図しない形で、突然体に影響を及ぼします。
理由が何故か分からないからこそ、不安になる。
それが、この病の悩み所です。
もっと分かりやすく、起きてくれれば良いのにと。
例えば体に点灯するランプとか、メーターとかが付いていて、
「自律神経が乱れ始めました」と、体がもっと分かりやすく伝えてくれたらいいのに。
自律神経が乱れ始めたぞと、理解することが出来れば、気持ちはもっと楽になれると思うのです。
たとえば、イライラしたり不安になったりしている時に、
あ、私は今自律神経が乱れているから気持ちが不安定なんだと。
何故悪化しているのか分からない、自分でも分かりにくという点が、
自律神経失調のとても厄介な所です。
ただし、実はあるのです。
自律神経を反映するバロメーターがです。
それは、すでに体に備わっています。
人によって違いますが、誰にでも必ず付いています。
そしてそれは、日常的にどこにでも転がっているもの。
例えば、ちょっとした胃の詰まりやみぞおちの不快感という形で、
例えば、動いた時の胸の圧や呼吸の浅さという形で、
例えば、便の出の悪さや肛門の違和感という形で、
また女性であれば月経周期のちょっとした乱れという形で、
ほんの些細な、ほんの小さな形で、
症状といえるほどの重さはなくても、体のどこかに変化が起きる。
体はそれを、私たちに教えてくれています。
ただ、些末なこと過ぎて、私たちが気付いていないだけです。
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人体は、私たちが思うよりもずっと偉大です。
広大と言っても良い。まるで、地球が一つ、まるまる収納されているのと同じです。
未知の理論が、縦横無尽に張り巡らされている。
その大道の一つが血管であり、神経であり、
様々な形や流れが、人体には存在しています。
未だに分かっていません。
人体のことは、未だに分かりきっていません。
西洋医学をもってしても分かっていません。
当然、東洋医学でも、分かっているわけではありません。
しかし、現象は観察できる。
それを続けてきたのが、両医学です。
そして東洋医学の視点で見た時に、
人体は、自律神経の表れを、必ず人体に「形」として表します。
治療とは、その表れを掴む作業と言っても過言ではありません。
あ、今日は体が少しいつもと違うぞ、
そういう体の要所を掴み、知ること。
それこそが、自分の体を、病を知ることだと思います。
そういう気付きを心がけることが、
私は治療の本旨だと思っています。
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