漢方薬が合う・合わない

2019年05月20日

漢方坂本コラム

今まで漢方治療を行ったけれども、私は漢方薬が合わない体質みたい・・・

そう思われている方はけっこう多いと思います。

はたしてそうでしょうか。

漢方薬が体に合わないと感じられたことのある方にご説明したいのは、

それは漢方薬がすべて合わないのではなく、

合わない漢方薬を選択し続けてしまった可能性があるということです。

合わないと思うのは、患者さまの体質のせいではありません。

治療者が合わない漢方薬を選択してしまったということに原因があります。

漢方薬はもちろん全能ではありませんので、

漢方治療よりも西洋医学的治療など他の治療方法を選択するべき時は当然あります。

しかし漢方薬が合わない、つまり漢方薬服用後に体調が悪くなったり、なかなか効き目を感じなかったするのは、

ほとんどが的確な治療が行えていなかったからです。

当薬局にてもし効果を感じることができなかった方であっても、

他の漢方専門の医療機関にて改善する可能性はもちろんあります。

逆に他の医療機関にて行った漢方治療で合わないと感じられた方であっても、

当薬局にて改善を見ることが実際にあります。

漢方は治療者によって全く異なる治療になります。

ご自分が受けた治療が漢方治療のすべて、というわけでは決してありません。

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※コラムの内容は著者の経験や多くの先生方から知り得た知識を基にしております。医学として高いエビデンスが保証されているわけではございませんので、あくまで一つの見解としてお役立てください。

※当店は漢方相談・漢方薬販売を行う薬局であり、病院・診療所ではございません。コラムにおいて「治療・漢方治療・改善」といった言葉を使用しておりますが、漢方医学を説明するための便宜上の使用であることを補足させていただきます。