背中で教える

2020年08月23日

漢方坂本コラム

ある目的のために不特定多数の人が集まり、同じ空間を共有する。

今まで当然のように出来ていたことが、うかつには出来なくなりました。

現在、急激な社会常識の変化が押し寄せているんだなと。

今更ですが、しみじみと感じています。確実に令和時代を決定付ける要素になるのでしょう。

本日は日曜日。

比較的涼しい今朝は、なかなか書けなかったコラムをポチポチと書いています。

先程、師匠と小一時間ほど電話をしてました。

真面目な話を、真面目に話してもつまらない。

師匠との会話は、いつもそんな調子です。

アゴが痛いほど笑わせていただきましたが、

ポッとおっしゃった一言が耳に残りました。

「年齢を経たときに変化できるかどうか。」

漢方治療の改良を重ね続けている師匠の言葉。

現在60代。しかも年々その変化が加速しています。

重い言葉に感じました。果たしてそれが自分にもできるのかと。

変化できる人と、そうでない人。

できる人はきっと、変化に楽しみを感じられる人なのだと思いました。

そして変化を恐れもしない。

今まで積み上げてきたことを削ってしまうことさえも厭わないのでしょう。

「いつまでも勉強会やらないよー。」

これが師匠の口癖です。

常に先を走っている。

背中で教えられています。

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※コラムの内容は著者の経験や多くの先生方から知り得た知識を基にしております。医学として高いエビデンスが保証されているわけではございませんので、あくまで一つの見解としてお役立てください。

※当店は漢方相談・漢方薬販売を行う薬局であり、病院・診療所ではございません。コラムにおいて「治療・漢方治療・改善」といった言葉を使用しておりますが、漢方医学を説明するための便宜上の使用であることを補足させていただきます。