緊急にお伝えしたいことがあります。
自律神経の乱れを介在させている皆さまへ。
不安感や焦り、居ても立っても居られないそわそわ感やうつ症状など、
感情面での症状が、現在非常に強く波打ちやすくなっています。
それだけではありません。
身体に起こる症状もそう。
めまいや動悸、息苦しさや吐き気、
頭痛や耳鳴り、不眠やだるさや浮腫みやほてり、耳鼻の症状・消化器症状、呼吸器症状や皮膚症状に至るまで。
自律神経を介した身体の症状が、強力に悪化しはじめています。
雨雲。
今回の雨天です。
相当に強力です。今まで年単位で安定していた方からも、久々に辛いというお声がたくさん届いています。
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梅雨は晴れた、とアナウンスされた関東。
しかし、ふたをあけてみればここ最近、長雨が続くようになりました。
しかも、降っては止み、降っては止みの、断続的な雨。
大気がぐわんぐわんと、大きく撹拌され続けています。
低気圧と体調。
そんなに天気で人は変わるのかと、疑問に思われている方も多いと思います。
変わります。しかも、大きく変化します。
島国を覆うほどの巨大なエネルギー、気候から見れば、人など本当にちっぽけな存在でしかありません。
人は常に大気の重みを受けています。それが、けっこう重いのです。
1立方メートル当たり、およそ1キロ。
それが、気圧変化によって重くなったり、軽くなったりします。
急激に気圧が変わる、急激に気圧が低くなるというのは、言うなれば急激に「軽くなる」状態です。
急激に軽くなる。これ、感覚的に分かるでしょうか。
例えばジェットコースターです。ジェットコースターに乗って、急激に落ちていく感覚。あのフワッと体が浮くのと同じ状態が起こるわけです。
しかも、あの気持ち悪く浮く感じが、弱くじわじわと、継続して長期的に起こっている状態が今です。
その気持ち悪さたるや。実は人は何気なく暮らしているようで、このような大気の波を常に感じながら日々生活してるのです。
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人間とはすごいものです。
普段、人間の体はそれを感じなくて済んでいるからです。
これは、人に大変優れた機能があるからです。
自律神経。
自律神経こそが、自分の意志とは自律して、自動的に天候の影響を打ち消してくれています。
気圧が高ければ高い状態に合わせて血流を調節し、気圧が低ければ低い状態に合わせて勝手に調節してくれている。
これを、自動的に行うことで常に同じ状態を保っているのが人間です。スーパーコンピュータでもできないような精密な調節機能を、人体はもともと既に所有しているのです。
しかし精密であるが故に、この働きは乱れてしまうことがあります。
天候をバンバンと変えられてしまうと、どうしても乱れやすくなってしまいます。
そうすると、天候の波に対して調節が遅れがちになります。
この遅れ・タイムラグによって、身体に様々な症状が発生してしまうのです。
漢方が行おうとしていることは、この機能の復活です。
自分で頑張っても、どうしても意思をもって動かすことができないのが自律神経です。
だからこそ、乱れの原因となる人体の要所に働きかけることで、
体が自然と、調節を復活できるように導いていきます。
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心身ともに、非常に強い不快感を伴う自律神経の乱れ。
しかし、安心してください。実は、その不快感とは裏腹に、これらは生命に関わるような深い症状ではないのです。
人体に自律神経が備わっている意味は何か。
それは、生命活動の緩衝材です。
自律神経は、壮大なネットワークであると同時に、人体の臓器を守る分厚い障壁。
刺激から人体の核を守る、巨大なスポンジのようなものなのです。
例えば自律神経失調のイメージとしては、
台風がきて海が荒れても、海底は穏やか。そんな状態です。
人体にとっての自律神経失調とは、海の表面が荒れているようなものです。
非常に不快ではあるものの、何4千メートル先の海底には影響を与えません。
だからいくら辛い症状であっても、臓器に致命的な何かが起こっているわけでは決してありません。
自律神経という緩衝材があるからこそ、生命の核に到達するような刺激にはなり得ないのです。
だから必ず回復します。
然るべき治療と、養生とを守っていれば、天候が安定し波が穏やかになった時点で、かならず戻ってきます。
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巨大な天候の波であれば、小さな人間はその影響を受けてどうしても乱れを生じてしまいます。
しかし、自律神経はそもそも変化を繰り返すものです。変化することが出来なければ、刻々と移り変わるこの地球で生きていくことができないからです。
その変化の幅を、安定させるというのが自律神経治療の本質。
天候により変化しない自律神経を作るのではなく、あくまでその変化を安定させること。
すなわち、どうしても変化しながらの治療になり波は打ちますが、天候が落ち着けば状況は落ち着いていきます。
それが人の理であり、地球の理でもあるのです。
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