酒さ様皮膚炎

2019年09月13日

漢方坂本コラム

今朝は急激に肌寒くなりました。

いよいよ衣替えの季節です。

厚着の上にコートを羽織って外出し、

そのまま暖房の効いた部屋に入る、

そんな機会も多くなると思います。

その時、首から上にポーっと熱を持ち、

顔が赤くなって恥ずかしいという思いをする方は、多いと思います。

程度が軽ければ問題ありませんが、

顔がチクチクと痛み、あるいは痒くなり、発疹まで出るということがあります。

酒さ様皮膚炎。

西洋医学でもなかなか治療の難しい病に属する疾患です。

漢方治療をお求めになる方が多く、

実際に当薬局でも多くの患者さまがご相談に来られます。

これは私が今まで酒さを治療してきた実感、なのですが、

酒さ様皮膚炎は、漢方においても通常の皮膚治療が通用しにくいという特徴があります。

皮膚だけでなく、より体質的傾向にアプローチしていかなければ改善しないという印象です。

さらに、この処方が良いという限定された王道がない。

状態によって個人差を見極めることが非常に重要になります。

人によって適応する薬方も、そして治療期間も異なってくるため、

個人差を重視する東洋医学的解釈をフル動員して治療に臨む必要があります。

お悩みの方は多いと思います。

下記リンク先をご参考にしてみてください。

きっと治療の道筋が見えてくるのではないでしょうか。



■病名別解説:「酒さ・赤ら顔
■参考症例:「症例:酒さ様皮膚炎・ほてり

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※コラムの内容は著者の経験や多くの先生方から知り得た知識を基にしております。医学として高いエビデンスが保証されているわけではございませんので、あくまで一つの見解としてお役立てください。

※当店は漢方相談・漢方薬販売を行う薬局であり、病院・診療所ではございません。コラムにおいて「治療・漢方治療・改善」といった言葉を使用しておりますが、漢方医学を説明するための便宜上の使用であることを補足させていただきます。