漢方坂本/坂本壮一郎@note
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補中益気湯は、数ある処方の中でも、
作者自らが創方の意図をはっきりと文章に残している珍しい薬です。
故にこの処方を知り、その正しい使い方を習得するためには、
作者である李東垣の言葉を読み解く必要があります。
ただしこの文章、
物凄く分かりにくいのです。
山本巌先生も「美麗で流調だが難解」と表現されています。
少しだけ抜粋してみましょう。
補中益気湯の出典『内外傷弁惑論』の一節です。
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既に脾胃の気衰え、元気不足すれば、心火独り盛なり。
心火は陰火なり、下焦に起こり其の系を心に繋ぐ。
心は令を主らず、相火之に代る。
相火は下焦包絡の火、元気の賊なり。
火と元気は両立せず。一勝は即ち一負く。
脾胃の気虚するときは則ち腎に下流して、陰火を得て以て土位に乗ず。
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はい、これ。
何言ってるか分かりますか。
心火とか陰火とか相火とか、
何が何やらで意味が分かりません。
分からないのですが、私はこうも思うのです。
その分からなさから、逃げてはいけないと。
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昔、私がまだ師匠の勉強会に通っていた時に、
師匠からある宿題を出されました。
【問題】李東垣が言うところの「陰火」とは何か
そうです。逃げ道を塞いでくれたのは師匠です。
美麗で流調、だがとてつもなく難解な文章。
ただそうであったとしても、何度も何度も読んでいくうちに、
何とかく李東垣の言っていることが伝わってくるから不思議です。
補中益気湯を実際に使ってみて、
その結果から受けた印象をもってこの文章を読んでみる。
それを何度も何度も繰り返しているうちに、
何となく想像できるようになる。
分からなさから逃げないからこそ見える景色というのが、
何事にもある、ということでしょう。
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この前PC内の資料を整理していたら、
師匠に提出したこの宿題の解答が出てきました。
手前味噌ですが、なかなかに穿った内容でしたので、
私の解答を皆さんにご紹介したいと思います。
だいぶ前に書いた文書です。少々直さなければならないところもあります。
それでもそのまま出します。
今回、あの時の私と同じように、
「分からない」から逃げずに立ち向かっている方々へ、
何かのヒントになってくれたら嬉しいです。
ご参考までに。
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師匠に提出した宿題【補中益気湯創方の意図】

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