漢方坂本/坂本壮一郎@note
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どの解説書を見ても、簡単に分かりやすく説明されている。
それは実際に運用してみても、確かにと頷ける部分が多い。
しかし本当に深い所まで理解しているかどうかは、先生によってかなりの差が見受けられる。
芍薬とはそんな生薬です。
その運用に漢方への造詣が求められる生薬、そう言っても過言ではありません。
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かなり多くの漢方処方に入っている頻用生薬ですし、
同時に漢方理論の骨格を構成する大切なピースであることは間違いありません。
ただ、実際にどういう意図で使われているのか、
その本質を知るまでにはとてもとても深い解釈が求められます。
しかし理解、という意味では簡単な生薬でもあるのです。
芍薬甘草湯の主成分の一つ、故に筋肉の緊張を和らげたり、痛みを取ったりする薬能はすぐにイメージすることができます。
また四物湯の主要成分の一つ、であるが故に、「血」を和す薬として婦人科系に頻用されることも、歴代の漢方家たちが指摘し続けてきた通り。
また主成分たるペオニフロリンには、平滑筋弛緩作用や血管拡張作用、鎮痛作用などが実際に認められている所です。
歴史的にも科学的にも、ちゃんと説明・解明されている生薬。
分かりやすく、理解しやすく、疑問の余地はそれほど残されていない。そう感じる生薬です。
しかしその本質となると別物です。
芍薬が入るか入らないか、それだけで、その処方の効果や薬としての方向性は大きく変化しますし、
入るならどれくらいの分量で入るのか、そういう細かな配慮でさえも、効く効かないに大きな差を生じます。
理解とその扱いに技量が求められる生薬。
故に芍薬は、漢方をどの程度理解しているのかという各先生の技量を如実に反映しかねない、恐ろしい生薬だと言えます。
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【漢薬小冊子】芍薬(しゃくやく)

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