のどをやっちゃった

2026年03月16日

漢方坂本コラム

想定した通り、

ではありますが、改めてその大きさを感じます。

春の波。

気持ちの悪いくらい暖かい日が多かった2月から一変、

3月に入って急に気温が低下。上旬にはここ関東に雪が降りました。

そして今も明らかに大きな気温の波が続いています。

夜間と朝方は暖房が必要なくらい寒い。しかし日中は逆に暑いくらいに気温が高くなっています。

さらに雨が降ったり止んだりと気圧も不安定です。急激な気温と気圧との波によって自律神経に負担のかかりやすい時期に突入しています。

実際にここ最近、体調を崩している方が大変多くなっています。

特に悪化されているのが以下にあげつ3つの症状です。

火照りとだるさ

寒い日に急激に暖房のかかった部屋に入ると、顔が赤く火照ってしまう

この寒暖差が天候レベルで起こっているのが今現在です。

寒い所から暑い所へと急激に放り投げられる状況。特に普段から火照りやすい人ではそれが強力に起こってしまいます。

また顔に発疹などの皮膚トラブルがある人では猶更不快でしょう。すなわち寒暖差の強い春は、火照りと皮膚トラブルが明確に悪化する時期です。

さらに体がだるく、疲れやすいという方も増えていています。

急激な寒暖差と気圧差とによって、血流が一時的に悪くなってしまうからです。

感覚としては急激に暖かくなる時や雨が降る前に、ふわーっと体が浮いて力が抜け、血の気が引いてしまうような状態です。

ジェットコースターに乗って高い所から急激に落ちる時の感覚。イメージとしてはあれがゆっくりと体に起こっているような感覚です。

力が抜けて、上半身に血流がうっ滞したり、逆に血の気が引いてくるような変化。

春に起こる体調不良には、自律神経を介したこのような血流障害がしばしば関与します。

特に、寒いと暑いの差が激しい時、そして気圧の変化が断続的に起こる時に頻発します。

そういう変化がまさに今年の春は、頻発しているという印象があります。

鼻炎・咽の痛み・咳

そして当然ではありますが、花粉が多く飛び交う季節になっています。

鼻腔や副鼻腔、さらに今年は気管支に至るまでアレルギー性炎症が多くの患者さまで発生しています。

そのため鼻水や鼻づまりはもちろんのこと、咳を頻発している人も増えています。

そして私見では、この時期の鼻炎や喘息は花粉だけの影響ではないと思っています。

血管運動性鼻炎という病があるくらいですから、鼻腔・副鼻腔や気管支は吸い込む空気の寒暖差や気圧差によってその血流を大きく変化させます。

したがって春は花粉のみならず、この不安定な気候にも大きな影響を受けます。

故に今年の強い寒暖差・気圧差は、いつも以上に春の鼻炎や副鼻腔炎・気管支喘息を強く悪化させてしまっています。

メンタルの不安定さ

さらに同時に厄介なのが、季節の変わり目における自律神経失調症、そこから派生するメンタルの乱れです。

不安感が顔を出しやすい季節です。さらに一つの症状が気になって仕方ないと言う神経質さや、どうにかしないとという落ち着かなさ・焦燥感が強く表れやすい時期になっています。

そして春の特徴としては、イライラという感情がすぐに高まりやすくなります。どちらかと言えば秋はやる気の無さやうつ抑感を生じやすい傾向がありますが、春はそれに加えてカッと一時的に怒りが出やすくなる。そして怒りとともに、様々なことに我慢が出来なくなるという症状が現れやすくなっています。

急激な寒暖差や気温差を生じやすい季節の変わり目では、自律神経の乱れからメンタルの不安定さが発生しやすくなることは常ではありますが、今年の春はそれが早く、かつ強いという印象があります。おそらく2月に気温が上がり過ぎたからです。

暖かすぎた2月から、

急に気温が下がった3月。

そして今後はまた、桜が咲く時期に向かって急激に気温が上昇していくことでしょう。

火照りやだるさ、鼻炎や副鼻腔炎・喘息、そして怒りや不安感・焦燥感などのメンタルの乱れがこれからも強く発生しやすい時期が続いていきます。

かくいう私も先日、のどをやられてしまいました。

久々に会合があり、暖房の効いた部屋で調子にのってしゃべっていたら、のどを痛めてしまいました。

私の仕事は患者さんとお話しする仕事ですので、のどの状態は常に気を使っていなければなりません。

なのにやってしまいました。しかもこの寒暖差のせいか、少々長引いています。

ちなみにわたくし、4月の19日にトークイベントに参加します

4月上旬に発売される自著にまつわる「出版記念イベント」です。

これについてはまた後ほどアナウンスをいたしますが、それまでには完璧にのどの状態を調えて臨みたいと思います。

一回のミスの影響が長引きやすい春。

のどを痛めた私がいうのもなんですが、油断は禁物です。

春の怖さが身に沁みつつも、ちゃんと暖かくなってくれば必ず症状は安定してきます。

したがって辛抱強く、この時期を乗り切っていきましょう。



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※コラムの内容は著者の経験や多くの先生方から知り得た知識を基にしております。医学として高いエビデンスが保証されているわけではございませんので、あくまで一つの見解としてお役立てください。また当店は漢方相談を専門とした薬局であり、病院・診療所とは異なりますことを補足させていただきます。