盆が明けて4日が経ちました。皆さまいかがお過ごしですか。
休みに慣れた体がそろそろシャキッとし始めるころでしょうか。
それとも盆中のほうが何かと忙しく、むしろ明けてからのほうがゆっくり過ごせているという方もいらっしゃるでしょう。
私は盆明け初日から、強制的に頭がシャキッと切り替わりました。
というのも初日からお問い合わせが沢山寄せられたからです。
おやと思うくらい、自律神経を乱している方からのお問い合わせが多かった。
今までの夏とは違うと、実感しております。
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自律神経の乱れにも程度があります。
動悸や息苦しさや喉のつまり、ほてりや頭痛やめまいや耳鳴りといった胸から上の症状を主として、
より強まると、同時にメンタルにもきます。
不安感や焦燥感、イライラや鬱っぽさという精神症状が併発してきます。
通常、メンタルにまで及ぶほど強く乱れるのは春と秋とに多いものです。
特に春。理由は寒暖差。急に寒くなったり、急に暖かくなったり。
この急激に変化する気温で自律神経が乱れるからです。
ただ今年は、この状態が夏、つまりまさに今起こっている方がちらほらいらっしゃいます。
程度としてはそこまでひどくないし、それほど大勢の方に起こっているわけでもないですが、
以前であれば夏はもう少し安定している人が多かったはずです。
台風の到来とともに自律神経が乱れる人はいましたが、
そこまで低気圧の来ない梅雨明けから八月中旬までは、比較的安定している方の多い時期でした。
しかし、今年の夏は違います。
盆明けてからお問い合わせが一気に増えています。
特に多いのが、強い火照りや首コリ肩こり、そしてめまい、
さらに同時に起こる不安感やイライラや焦燥感。これは普通であれば春に良く見られる症状です。
盆中に食事や睡眠の不摂生があった方はもちろんのこと、
そうでない方でもこれらの症状が起きている傾向があります。
北に低気圧が発生していますので、その影響もあるでしょう。
しかし私はそれだけではないと思っています。
強力な寒暖差。
気温の差ではなく、室内と室外との差です。
外が異常に蒸し暑い、そして暑いからこそ室内は冷房で寒い。
異常な熱気と暑さのため、仕方なくかけざるをえない冷房、それによる室内との人為的な寒暖差。
低い室温から外に出て、一気に暑くなる加速度的な体感温度の上昇で、
あたかも春のような自律神経失調を生じている印象があります。
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気温の変化に比べれば、
室温と外気との寒暖差はたかが知れています。
朝方の低い気温から日中にかけて急激に気温上昇するといった、
天候レベルでの強力な寒暖差に比べれば、室内外の温度差はそこまで強く体に影響しません。
しかし今年の夏は暑すぎます。
そしてそれに比例して、室内はどんどん涼しくせざるを得ません。
ここまで寒暖差が強くなってくると、室温と外気との寒暖差であったとしても、まるで天候レベルでの影響に近くなってくるのでしょう。
外気と冷房との差で、春のような自律神経の乱れが起きても不思議ではありません。
とはいえ、程度は今のところまだ軽めです。
おそらくこの寒暖差に慣れてくれば、落ち着いてきますのでそこまで心配には及びません。
ただこれから先、毎年やってくる夏については大いに危惧しています。
夏までも人体に大きな影響を与え得る寒暖差が生じてくれば、
春に生じる自律神経の乱れが、それこそ半年以上も長引いてしまう可能性があります。
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今年はなんと11月まで暑いといいます。
6月から暑かったので、一年の半分以上が夏ということになります。
夏と冬しかなくなる、
もしくは、暑いと寒いとが極端で寒暖差の強い春が一年中続く、と言えるかもしれません。
もしそうなったら、日本で心地よく生活ためには、
皆が太く強く安定した自律神経を持たなければならなくなる。
しかし自律神経は未だ全てが解明しきれていない、
未知なる器官、だからこそ、
今後の自律神経治療に各治療家が真剣に取り組んでいく必要があります。
その中で、漢方に期待される部分は相当大きいと感じています。
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漢方坂本/坂本壮一郎|note