いよいよ始まったという印象。
しかし、想定よりも明らかに早い。
今年の冬、例年より明らかに早く、
日本に「寒波」が押し寄せてきています。
冬と言えば寒波、それは当たり前のことですが、
私が想像した通り、今年も寒波との闘いになりそうです。
去年がそうでした。JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)なんて言葉が流行ったのも去年です。
今年も来るだろうなという想像通り、
いや想像以上に、今年も寒波により体調を崩す方が多くなる。
そう感じさせる患者さまからのお問い合わせが、
ここ最近、急増しています。
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寒波。
それは夏で言う所の台風のようなものです。
これらがいやらしいのは、遠くで起こっている現象であるにも関わらず、
広い範囲に強い影響が及ぶ点にあります。
寒波が来るとき、北陸(日本海側)や北日本で大雪が降りますが、
雪がここ関東にまで及ぶことは基本的に稀です。
しかし、例え天気に変化が無かったとしても、こちらにまで影響が及びます。
気圧や気温の急激な低下として、目に見えない波がこちらに及んでくるのです。
そして自律神経を乱しやすい方がその波にさらされると、
なんとも言えない体調不良となって、体と心に症状が表れてきます。
ここ数週間、特に多いのが、
メンタルを乱している患者さまです。
得も言われぬ不安感にて身の置き所が無く、
どうしても焦ってきてしまう。どうしようどうしようと、落ち着いていられなくなる。
そしてワーッと言いたくなるような気持ちの余裕の無さ。
普段なら大丈夫なことでもイライラが抑えられなくなる。
逆に気持ちが落ち込み、やる気がなくなり、鬱っぽくなって沈んでしまう方もいます。
また一つのことが気になって仕方なくなり、神経質になってしまう。
これらは最近のお問合せの中で、実際に患者さまたちが訴えられている症状です。
去年もそうでした。JPCZです。
これが来た時に、同じような症状で苦しまれる患者さま急増しました。
そして先に申し上げた通り、今年はかなり早い。
確か去年は一月とか二月とか、年明けからだった気がします。
おそらく、今回も年明けから本格的になるはず。
だからこそ、今すでに乱れている方が多いことに、少々危惧を感じています。
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急激な気圧の低下と、急激な気温の低下。
これらが両方いっぺんに来るとき、自律神経が乱れると人は上半身に血液が停滞し、充血を起こしてきます。
横隔膜から上、即ち胸や背中から上に凝りや血流障害を生じていくる。
故に肩や首が凝り詰めたり、胸が圧迫されて息苦しくなったり、
そして動悸がしてパニックも起こりやすくなります。
しかも首から上の血流がわるくなるために、頭痛やめまい、耳鳴りや難聴、鼻詰まりや後鼻漏が悪化してくる。
さらに顔が火照ってのぼせ、酒さも悪化しやすくなります。
同時に胃腸の活動も乱れやすくなる。胃もたれや胃痛、腹痛や下痢・便秘も起こりやすくなります。
これらはすべて、気圧と気温の急激な低下により身体に起こる症状です。
そして同時に、メンタル的にも先に述べた症状が発生してきますので、かなり不快感の強い状態になるはずです。
しかも、気圧や気温の変化は目に見えませんので、なぜか急に体調が悪い、という不安感も当然出てくるはず。
去年もそうやって苦しまれている方がとても多かったのです。
だからこそ、寒波によって体調が乱れるという事実を、まずは早めに知っておいてください。
そして寒波による影響は、確かに強い症状を体に起こしてきますが、
私の印象では時間とともに必ず落ち着いてきます。
だからこそ、そこまで不安に思う必要はありません。
自律神経の乱れが一時的に起こったとして、
それがずっと長引いてしまう方にはある特徴があります。
まず、睡眠時間をわざと削らないようにしてください。
無駄な夜更かしは自律神経の乱れを長く継続させてしまいます。
そして、自律神経の乱れが長引いてしまう明確なケースは、
胃腸の乱れが続いてしまう場合です。
胃腸の症状が長引く方は、天候が安定しても必ず自律神経の乱れが継続します。
だからこそ、食事を気を付けることが大切です。
食事と睡眠。つまり、すでに申し伝えている養生をちゃんと守ってさえいれば、
寒波による影響は、また必ず落ち着いてきます。
だからまずは、ご自身の生活に目を向けて頂ければそれで大丈夫です。
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これからやってくる年末年始。
毎年恒例ではありますが、今年も言わせて頂きます。
必ず、必ず、何人かはいらっしゃるのです。
年が明けたら、私がびっくりするくらい症状を悪化させている方が、です。
恐怖の年末年始。
食事と眠りがどうしても乱れやすくなります。
忙しくなるでしょうし、人と会い食事する機会も増えるでしょう。
どうか、どうか、ご自身の体の声を聞きながら、決して無理せずお過ごしいただきたい。
今年は特に、寒波が早すぎます。
すでに体調を乱している方が多い、でもだからこそです。
この体調不良を、気を引き締めるきっかけにしていきましょう。
だからこそ、もう一度言います。
どうか、どうか、無理のない穏やかな年末年始をお過ごしください。
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漢方坂本/坂本壮一郎|note