既に来たのか、今がそうなのか、
来るべき秋の実感が湧かないまま、既に冬を感じさせる今日この頃。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
9月10月は連続する台風と秋雨前線にて、体調不良の方が激増しました。
今年の秋は非常に湿っぽい。まるで梅雨のようです。
しかし11月はスカッと晴れる日も出てきましたので、
症状の落ち着いている方も以前よりは増えてきています。
しかし油断はできません。
未だに台風や低気圧が発生していますし、
何よりもここ最近、急激に寒くなり過ぎています。
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急激に冷え込むことで起こる症状、
それらが悪化し始める季節に入りました。
先ずは出てくるのが末端の冷え。
急激に寒くなる時期は、特に手足の末端が冷えやすくなります。
もう少し冷えが強まってくると、しもやけが出来てしまう方もいらっしゃるでしょう。
そして末端だけではありません。
もともとお腹の弱い方、お腹が冷えやすい方は、
急激に寒くなるこの季節、内臓の冷えを起こしやすくなります。
過敏性腸症候群や潰瘍性大腸炎、また慢性膵炎などの方も今の時期は要注意。悪化しやすい時期になっています。
さらに夜間尿や間質性膀胱炎に伴う排尿障害も、
腰回りの冷えを起こしやすいこの時期に悪化する病です。
そして帯状疱疹後神経痛や脊柱管狭窄症などに伴う各種神経痛の類、
これらも急激に冷え込むこの時期に、痛みや痺れが増悪する傾向があります。
また既に多くの方が自覚されているのが、
顔のほてりやホットフラッシュ、酒さの悪化です。
朝は寒く、日中に向かって急激に気温が上昇するこの時期、
まるで寒い外から暖房の効いた部屋に飛び込む時のような顔のほてりを助長させる環境変化が、
天候レベルで生じてしまっている今だからこそ、強力な顔のほてりを生じてしまいます。
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手足の冷えに、腹痛下痢、
排尿障害に神経痛、ほてりや酒さなど、
急激に寒くなる時に悪化する症状が、この2週間で続々と出てくるようになりました。
予防としてはとにかく急激な冷え込みに対応すること。
特に夜間と朝方。早めの冬支度を行い、衣服や暖房を先回りして調えておくこと。
当たり前のことですが、これがなかなかばかにできません。
冷えないように工夫するだけでおさまる痛みやしびれ、さらに腹痛や下痢は確実にあります。
しかし昼になればどうせ暖かくなるからと、夜間や朝の冷えを放っておいている方がけっこういらっしゃいます。
漢方の聖典『黄帝内経(こうていだいけい)』には、
季節の移ろいに合わせて、生活をちゃんと変化させていくことが病にならないために重要だと指摘しています。
私は最初にこれを見た時、何を当たり前のことをと読み流していましたが、
こうやって患者さまに向かい合うようになってからは、季節の変化に生活を合わせていくのは言うほど簡単なことではないということに気が付きました。
寝具や衣類など、衣替えを規則正しく、かつ前もって行っている人はけっこう少ないし、
寒くなってもアイスが止められない人、果物などで胃腸を冷やしてしまう人も、けっこういらっしゃいます。
季節に合わせるとは「楽な事、自分のしたい事よりも、環境変化に合わせることを優先しろ」という意味です。
自分を含めこれがなかなか出来ません。面倒さや欲に、どうしても負けてしまうのが人間です。
それこそが「病」の原因、その根幹であることを2000年前に看破していたからこそ、『黄帝内経』では当たり前のことを敢えて正面から説明しているようにも感じます。
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ところで、私の新しい家族、
動きの不自由な飼い猫「しらたき」は、
徐々に動きが良くなり排泄も食事も自分で行えるようになった後、
また体調が不安定になり、自分でご飯を食べることが出来なくなってしまいました。
9月の後半から10月あたり。ちょうど台風の後、秋雨前線が続くときから動けなくなりました。
急激な低気圧にやられた印象です。動物病院の先生に聞くと、特に神経に問題のある子は気圧に左右されやすいとのこと。
このしらたきが調子悪くなった時期に、
当薬局におかかりの患者さんからも、たくさんの体調不良の問い合わせが届きました。
みんな同じなんだなぁ、と。
生命活動に対する天候の影響を改めて実感した次第です。
しらたきはそこからまた強制給餌と投薬を続けた結果、
今はまた、徐々に動けるようになりました。
そしてこの先、この自由に動けない子にどうやって冬を乗り越えさせるか。
今はしらたきのために作った猫のお家をモコモコにデコレートしている最中。
早め早めの冬支度です。もうしらたきのことになると、面倒とか言ってられません。。。
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漢方坂本/坂本壮一郎|note