暑さ極まる夏2025

2025年08月05日

漢方坂本コラム

故郷・甲府は、私にとって心から安堵できる街です。

そんな甲府大好きな私でも、うすうす気付いていることがあります。

それは、甲府はおそらく、住むにはお勧め出来ない街だということ。

盆地。

夏は極端に蒸し暑く、冬は極端に寒い。

風情の薄い京都という感じ。とにかく気候が大変厳しいのです。

8月に入り、ここ甲府は夏の極まりを感じさせる暑さが続いております。

外に出ると、日差しがまるで火のようです。

そして案の定、体調を崩される方がちらほら出てきています。

この時期になると決まって増えてくるのが、夏バテの患者さまです。

今年は6月くらいからいらっしゃいました。

いつもよりも多く、夏バテ予防のアナウンスをしている気がします。

夏にバテないためにはとにかく胃腸だよと。

胃腸がちゃんと働いてくれていれば、夏バテはそうそう起こりませんよと、アナウンスしてきました。

現在、これだけ暑いと、胃腸へのダメージが強くなる可能性がどんどん高くなっています。

理由は大きく分けて二つ。

一つは「水疲れ」です。胃腸の水疲れ。

暑くて汗をかき、咽が渇く。そして水分をたくさん摂り過ぎることで起こる、胃腸へのダメージです。

熱中症予防に水を飲めというアナウンスが沢山流れる今、

だからこそ声を大にして言いたい。最大の熱中症予防は、水分を補給することではありません。

最大の熱中症予防は、暑い所に行かないこと、です。

気温40度近く、ここまで暑くなると、根本的に暑い場所に行かないことがとても重要です。

なるべく涼しい所で活動すること。そして水分はあくまで適度に

汗をかいてない、暑くもない場所で、どんどん補給する必要はありません。

むしろ水分や果物などの水っぽい食事でお腹をいっぱいにしてしまい、ご飯を食べなくてもいいや、となってしまうと、

これが最も夏バテを起こします。水ばかりを飲みご飯を食べない、これで、人為的に夏バテを起こさせることさえ可能です。

夏は水を飲むよりもずっと、ちゃんと食事を摂ることが大切です。

胃腸は食事を摂らないでいると、どんどん弱くなります。

動かさないでいることは、胃腸にとって大変なダメージになるからです。

飲み物や果物だけでは決して十分に動くことができませんので、

夏バテの典型例は、こういった胃腸の水疲れにより起こります。

何度も言っていることではありますが、暑さが極まるこの時だからこそもう一度申し上げます。

夏だからこそ、ちゃんと食事を摂りましょう。水分だけでお腹いっぱいにはしないこと

これ以上飲むとお腹いっぱいになって夕ご飯を食べられなそうだな、そう感じたら、

水分摂取はむしろ控えて、ちゃんと食事を摂るようにしましょう。

寝苦しい夏。

ここ甲府も夜が大変寝苦しくなっています。

クーラーをかけないでいるのは到底無理。

だからといって、クーラーが強すぎると逆に体が冷えて体調が悪くなります。

そして睡眠が十分にとれないことも夏バテの原因になります

体は寝ている間に疲労を回復します。胃腸も同じで寝不足があると、どうしても疲れが取れず弱っていきます。

ですから夏はちゃんと寝て欲しい。寝苦しいのはその通りですが、それとは別に夜更かしをしたり徹夜をしたりは、必ず控えるようにしましょう。

夏は、ある意味冬よりもずっと冷えやすい季節です。

寒いのは当然冬ですが、夏は夏で冷えます。薄着の体にクーラーという極端な冷気が直撃する季節だからです。

さらに冷たい飲み物、食べ物がどうしても増える季節でもあります。特に果物はとても体を冷やします。これからの時期、どしても果物の摂取は増えていくでしょう。

夜間にクーラーで冷やす、冷たい飲食物で体を冷やす、

そうならないよう、十分に気を付けてください。

もう一度言います。最大の熱中症予防は暑い所に行かないことです。

涼しい部屋では暖かいものを飲む。

特に胃腸が弱りやすい方では、それぐらいで丁度良いと思います。

今年はこればかり言っている気がします。

夏の養生。去年体調を崩す方が大変多かったので、それが私のトラウマになっているのかも知れません。

ただ、やはり温暖化は止まらない。今年は去年よりも厳しい気がします。

今週末ころからまた梅雨時期のような気温に戻るらしいのですが、

ということは、また急激に暑くなる日がくるということ。

水分ではなく食事をきちんと摂ること。

睡眠時間を十分にとること。ぜひぜひ気を付けてください。

そして今年の夏も、絶対に長いはず。まだまだバテるには早すぎます。



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※コラムの内容は著者の経験や多くの先生方から知り得た知識を基にしております。医学として高いエビデンスが保証されているわけではございませんので、あくまで一つの見解としてお役立てください。また当店は漢方相談を専門とした薬局であり、病院・診療所とは異なりますことを補足させていただきます。