気温差13℃

2026年02月07日

漢方坂本コラム

えげつない、という言葉は少々下品かもしれませんが、

現在そう言いたくなるほどの天候の波が来ています。

落差。

気圧・気温の落差。

えげつないとしか言いようのない落差に、現在日本が襲われています。

昨日は昼にコートを脱ぎたくなる陽気でした。

しかし本日は、寒いを通り越して甲府では雪が降っています。

その差は、気温にして13℃。

沖縄からいきなり札幌に来た、くらいの差です。

しかも雪雲にて気圧も急落する状況。

ここまで強い天候の波は久々かもしれません。

そして案の定、体調不良の問い合わせが急増していて、

そのはじまりは一週間前あたりから。

しかも今回は皆さま、かなりメンタルに影響が出ています。

天候の波により体調不良の方が急激に増える。

今年はもう始まってすぐだというのに、すでに二回目です。

それだけ波が激しいということ。

今年の二月はまず気温が異常でした。

暖かすぎる。まるで春のようです。

2月4日に確かに立春は迎えたものの、

ここまでの暖かさは異常です。

そして今回の雪雲が近づきはじめた一週間前から、

低気圧の影響で体調不良の方が急増しました。

症状としては主にメンタル面が主。

不安感でいたたまれなくなったり、焦って落ち着いていられなくなったり、

人によっては、体がだるすぎてやる気が起きず、気持ちが鬱っぽくなったり、

イライラして些細なことが我慢できないという方もいらっしゃいました。

これら多様な傾向をもつメンタルの乱れは、

通常であれば3月から5月の「春」に起こりやすい症状です。

しかしまだ2月。通常であれば冬真っ只中なはず。

それが今すでにこうなり始めているのは、やはり異常としが言いようがありません。

さらにメンタルのみならず、当然体にも負担が出ています。

多いのは、急激な低気圧によるもの。胸から上の症状です。

頭痛やほてり、耳鳴りやめまい、

耳のつまりや咽のつまり、

息苦しさや動悸、肩や胸の詰まりまで、

さらに胃もたれや胃痛、下痢などの胃腸症状も悪化しています。

これらもやはり、本来であれば春や梅雨などに起きやすい症状です。

とうことは則ち、暖かくなるのが早すぎるということ。

異常な暖かさがあるからこそ、その分寒気が際立ってしまう、ということだと思います。

今回の天候の波による体調悪化では、

少し印象的な問い合わせがありました。

自律神経の乱れを治療中の患者さまなのですが、

今までも天候で乱れることはあり、それが年々緩和され、だいぶ良くなっていました。

しかし今回の波では悪化しました。そしてその時、天候で乱れたことに気が付いていらっしゃらなかったのです。

今まで何度も天候で乱れてきた方がです。それなのに今回はそれに気付きませんでした。

そこで私が「今回来ている低気圧の波では、かなり多くの人が体調を悪くしていますよ」とお伝えすると、

そうだ、私は天気で悪化するんだったと、思い出されました。

そして年々天候が不安定になっていることを踏まえて、だから悪化したのかと理由が分かり、安心されていました。

天候による波ならば、時間が経てば必ず体調が戻ることをご存じだからです。

そして私は、天候により波打つことを忘れるくらい良くなっていたんだなと嬉しく思いました。

本来であればそれが普通のこと。人は本来、天候を意識しないでもいられるように自律神経が働いてくれています。

そしてたとえ自律神経が乱れていたとしても、この先天候の波を感じさせない状態になることができる。

そういう「励(はげ)み」を、私自身がもらった気がしました。

2026年2月、

すでに凶悪な顔を見せてはいますが、

これからは是非、もう少しゆっくり、穏やかに変化していって欲しいです。

そして天候の波を感じさせない体になっていただく、

そのための最短距離を治療として見出せるよう、今後も尽力してまいります。



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※コラムの内容は著者の経験や多くの先生方から知り得た知識を基にしております。医学として高いエビデンスが保証されているわけではございませんので、あくまで一つの見解としてお役立てください。また当店は漢方相談を専門とした薬局であり、病院・診療所とは異なりますことを補足させていただきます。