漢方坂本/坂本壮一郎@note
noteに以下の記事をアップしました
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起立性調節障害は、
成長期という未だ体が出来上がり切らない時期に起こる病であるが故に、
回復までに時間のかかる方もいらっしゃいます。成長しながら良くなっていくというイメージです。
しかし成長を待たずして、比較的早く良くなる方もいます。数カ月で何事もなかったように回復する子たちです。
そしてその中には「五苓散」で良くなる子がいます。
五苓散のみを使い続けることで、みるみると回復していくケースがあるのです。
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五苓散は有名処方ですので、現在起立性調節障害において比較的良く使われている薬です。
ただし、あまり効いているという話を聞きません。むしろ飲んだけれども効かなかったという患者さまばかりです。
ただこれは、五苓散のせいではありません。
五苓散の使いどころを間違えているだけです。
なにやら効果があるという論文が出ているから使ってみる。
もしそういう使い方がされているならば、
効かないのも当然だと思います。
五苓散だけの話ではなく、そもそも漢方薬は使いどころを見極めないと、いくら出しても効いてくれません。
故に、無作為に五苓散を出したとしてもほとんど効かないと思います。
しかし、あるタイプの起立性調節障害では、
五苓散が即効性をもって奏効していきます。
それほど頻度は多くありませんが、知っておくべきです。
五苓散は使いどころを見極めて出すことができれば、起立性調節障害にちゃんと効いてくれる薬です。
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ということで今回のnoteでは、
五苓散が効くタイプの起立性調節障害の患者さまと
その見極めのポイントを解説しております。
なるべく具体的かつ、患者さまをイメージしやすいように、
小難しい言葉を使わず解説しております。
ご参考までに。
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「五苓散が効く起立性調節障害(OD)の特徴」

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<参考コラム>
■病名別解説:「起立性調節障害」
■【漢方処方解説】五苓散(ごれいさん)