漢方坂本コラム

漢方治療の経験談「血管運動性鼻炎治療」を通して

非アレルギー性鼻炎とも呼ばれる血管運動性鼻炎は、鼻粘膜の血管の充血によって起こります。花粉やハウスダストなど、外からのアレルゲンによらずに起こるため、抗ヒスタミン薬が充分に効いてくれないケースが多いものです。しかし私の感覚としては、漢方治療であれば実際に改善していく方のほうが多いという印象さえあります。

天気のことを専門家に聞いてみた

10年前に起こった環境変化。そこから地球が前の状態に戻ることは難しい。であるならば今できることは、地球の病状をこれ以上悪化させないという努力。患者さまが病から解放されるとき、患者さまは驚くほどの努力と覚悟とを、私に見せてくれます。欲望に負けない、信念を持った摂生。病を治すとは、そういうことです。

補と瀉

私はある時から漢方薬を使う際に、「補瀉」を考えなくなりました。「補法」と「瀉法」は漢方の基本中の基本でして、補瀉を考えてないなんて言えば、それこそ漢方の名医たちに怒られてしまいそうです。でもそうではなくて。虚実は知る必要があります。しかしそれを見極めたとしても、補瀉では治療を考えないということです。

◇養生の実際・夏 ~夏の健康維持・知っておくべき養生2選~

梅雨から夏にかけて、生活の中で気をつけていただきたいことを、今回ダイジェストでお届けいたします。梅雨から夏の間、とにかく気を付けて頂きたいことは、胃腸を疲れさせないことです。そのために重要なのが二つ。水のとり方と、睡眠のとり方。ざっと確認していきましょう!

限り有る医学

自然や環境への感度が高い人ほど、漢方・東洋医学に注目されている印象がある。確かに有機的な素材は強すぎず、弱すぎない。漢方薬が注目されるのは当然のことだろう。ただ問題は、今後、求められるほどの量を供給し続けていけるのか、ということ。生薬が枯渇し、供給が間に合わなくなる。そしてそれはもう、実際に目の前で起こっている。

【漢薬小冊子】半夏(はんげ)

主として嘔吐・咳嗽・腹張・咽痛に使われる半夏ですが、これらの薬能の柱は「水」ではない。むしろ「気」であるように私は感じます。咳を止めるのも、吐き気を止めるのも、水分代謝を改善して痰飲を除いているからではなく、身体の興奮状態を緩和させることで、咳や吐き気を沈静化しているという印象があります。

【漢方処方解説】半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)

半夏瀉心湯。葛根湯ほどではないにしても比較的良く使われます。特に胃腸の薬として有名です。「心下痞硬(しんかひこう)」と呼ばれる胃もたれに良く効きます。六君子湯のように単純に気を補う薬ではありません。また人参湯のように単純に胃腸を温める薬でもありません。この薬には熱を冷ます寒薬と、体を温める温薬とが同時に入っています。

梅雨入りと夏バテ

5月、気圧の強い波。そこから6月、降水量の多い梅雨と重く濃い低気圧の断続的到来。さらに低気圧が抜けた瞬間、一気に気温が上昇する7月後半。この流れ、まさに気象病を誘発させる最悪の条件がそろっています。まず気を付けていただきたいのが「夏バテ」です。夏バテは理由があって起こり、そしてある程度の予防が出来ることでもあります。

世代交代を想う

今、私がこの仕事を続けていられるのは、先代が作った基盤があるから。そのやり方の一部を、私は確かに変えましたが、変えなかったことも、たくさんあります。超えるのではなく、一緒に作り続けている。目的や方向性は、常に同じところを向いている。もしそういう世代交代なのであれば、両者、かならず腑に落ちるタイミングがあるはずです。

漢方治療の経験談「潰瘍性大腸炎治療」を通して

潰瘍性大腸炎。国が定める指定難病。下痢を起こす疾患の中でも、長期的な治療を必要とする厄介な病です。腹痛を伴う下痢を、一日4.5回、多いと10回以上起こし、血便を起こし貧血を伴えば、身体の脱力感・疲労感も相当のものです。指定難病の中でも患者さまの数が多く、当薬局でも今までかなりの数の患者さまからご相談を受けてきました。