漢方坂本コラム

迷いの無くなる使い方

薬を飲まなくても良い体にしていくような治療の提案や、そうするためには何が大切で、どう選択していくべきかを教えてくれる医師や医療機関。自分の病とどう向き合えば良いのか、健康を実現させるために惑わされない芯の部分をちゃんと教えてもらえるなら、きっと自分自身の病の治療や、健康に使うお金の使い方は上手になるはずです。

【漢方処方解説】抑肝散・抑肝散加陳皮半夏(よくかんさん・よくかんさんかちんぴはんげ)

イライラする。眠れない。そう聞けば、先ずは抑肝散。病院でも良く処方される処方であり、イライラや不眠を中心として、月経前緊張症や更年期障害、自律神経失調症やパニック障害、ときにパーキンソン病や認知症など、かなり広範囲にわたって応用されている漢方薬です。今回は抑肝散の効かせ方について、簡単に解説していきたいと思います。

【注意】寒波到来

いよいよ寒波が来ます。重い低気圧のせいで、自律神経を乱してしまっている方が急増しています。不安と焦り、気持ちがそわそわして落ち着かない、自分でもコントロールできないイライラ、今回はメンタルの不調が、かなり増えておられます。特に月経前や月経中と重なっている方、そしてもともと胃腸の弱い方ではその傾向が強く出ています。

猫は欲望に正直です

久々にお萩(飼い猫)の話です。猫は欲望に正直です。一緒に生活していると良く分かります。欲望に真剣というか。真っ直ぐというか。でも猫は人と違って、欲望丸出しなのにどこか節度も感じます。それと比べると、人の欲望はどことなく下品な気がする。同じ欲望なのにいったい何が違うのだろう。多分、「想像力」なのかなと。

漢方治療の経験談「頭痛・片頭痛治療」を通して

江戸の名医・吉益東洞は処方解説である『類聚方(るいじゅうほう)』を書いたその8年後に、本草書たる『薬徴(やくちょう)』を書き上げました。漢方治療の到達点は、結局の所一味一味の生薬の理解にある。桂皮・川芎・蒼朮・黄連、人参・当帰・石膏・呉茱萸など、頭痛においてポイントとなる生薬はたくさんあります。

秋に起こりやすい病と悪化しやすい症状

寒暖差が大きくなると、発生しやすい・悪化しやすい病があります。風邪、胃腸の乱れ、排尿の問題、皮膚の病、アレルギー症状です。以前のコラムでも説明した通り、どれもこの時期油断することのできない症状です。確実にご相談が増えてくる。予防も含めて是非頭に入れておいてください。

□機能性ディスペプシア(FD) ~効かせ方の妙・漢方治療の造詣が問われる病~

当薬局に機能性ディスペプシアのご相談に来られる方の多くは、すでに他の医療機関で漢方薬を服用されてきた方たちです。六君子湯や半夏瀉心湯、人参湯、帰脾湯などが効かなかったという方がご来局されます。そしてお体の状態を把握するべくお話を伺っていると、なぜそれらの薬が効かなかったのか、なるほどなと納得する場合が多いものです。

漢方治療の経験談「胆石症治療」を通して

胆のうの炎症がコントロール出来ていない状態、慢性化している状態で、果たして漢方薬が効くのかどうか疑問だと思います。手術しなければならない状況ではなく、未だ手術を検討するべき状態であれば、私の経験上、繰り返す胆嚢炎は漢方薬で安定してくることが多いと感じています。的確な治療を始めると、まずは自覚的な痛みが軽減してきます。

漢方治療の心得 35 ~最大5%~

医学において時代が変わるということは、闘うべき土俵が変わるということ。知識を古典から学び、基礎を得、素養・教養を育み、治療に臨む。但しその知識や基礎は、あくまで過去のもの。今、目の前に起こっていることではありません。だからこそ自分で解答を見つけ、時には基本を覆し、先人の意見に異を唱えながら、漢方は成長し続けてきました。

【注意】体調不良の波

東洋医学では古くから、湿気による体への影響を指摘し続けてきました。適応する方剤も多く用意されています。防己黄耆湯や五積散、桂枝加苓朮附湯や藿香正気散。これら湿病に対する処方は、挙げていけば有名処方だけでもかなりの数にのぼります。ただ、ここ近年起こっている気象病においては、これらの処方だけでは対応できません。