【漢方処方解説】帰脾湯・加味帰脾湯(きひとう・かみきひとう) 心療内科系の漢方薬として有名な帰脾湯・加味帰脾湯。薬局では「心脾顆粒」という名称でもしばしば販売されています。医療用漢方製剤の添付文章によれば、本方は「虚弱体質で血色の悪い人の貧血・不眠症」に使う薬と記載されています。今回はこの処方の方意をもう少し深く掘り下げていきたいと思います。 2022年06月30日
梅雨と治療の難しさ いよいよ梅雨に入り、この時期特有の体調不良が多くなってきました。自律神経の乱れや、頭痛・めまい・耳鳴り、消化器症状の悪化や、倦怠感や皮膚症状に至るまで。例年のことですので、その対応は経験済みの所です。ただやはり、難しい側面も多いなと感じています。今日はその辺りを、ちょっとお話してみようと思います。 2022年06月22日
■症例:胆管炎・胆石症 原発性胆汁性胆管炎(PBC)と診断された70歳、女性。古人は消化管の病を診る際、底に巣食う、腹の「緊張」を診た。その中の一つに、腹に限局した緊張を見て取れる場合がある。これらの病を「積聚(せきじゅう)」と呼んだ。この「積聚」という病の中に、現代でも通用する、胆管炎や胆石症治療のヒントが隠されている。 2022年06月17日
漢方とアート 9 ~拒絶と気品~ 修行時代、私は多くの先生方にお会いしました。そして先生方の治験例もまた、たくさん拝見してきました。今までどこに行っても治らなかった患者さま。その病を思いもよらない処方で、鮮やかに治療する現実を目の当たりにしてきたのです。驚くような結果が現れる時、そこには「自分だけで考えた何か」が、必ず介在します。 2022年06月13日
◇養生の実際・梅雨 ~梅雨の体調不良と守るべき養生~ 梅雨の時期になると、この時期特有の体調不良を起こしてしまう患者さまが、必ず増えてきます。特に偏頭痛や起立性調節障害、自律神経失調症やパニック障害、潰瘍性大腸炎などの消化器の病や、ニキビやアトピー・蕁麻疹などの皮膚病に至るまで、さまざまな病がこの時期に悪化しやすくなります。 2022年06月09日
□梅雨の病 ~梅雨に起こりやすい症状と効果的な漢方薬~ 世界が湿気に覆われる梅雨。今回のコラムでは、この湿気に対応する方法を詳しく述べていきたいと思います。腹痛や下痢、風邪症状や体のだるさ、頭痛や腰痛、膝の痛みなど、特に本格的に暑くなると、きまって体調が悪くなるというかた。その原因は、この梅雨時期の過ごし方にあるかもしれません。 2022年06月06日
6月といえば 梅雨。湿気が深まる季節。湿気をはらんだ冷えや暑さ。この不快な季節特有の体調不良を、是非とも予防していきたい所です。まずは何よりも、水分摂取の「過多」に気を付けてください。確かに咽が乾けば水分摂取は必要ですが、飲み過ぎは禁物です。がぶ飲みもダメ。口の中で溶かすように、一口一口ゆっくりと飲んでください。 2022年06月01日
□産後の不調 ~漢方をお勧めできる理由とその手法~ 今回のコラムでは、産後の漢方治療の特徴をご説明していきたいと思います。現代のような出産管理を行うことが出来なかった時代では、今以上に妊娠・出産はリスクを伴いました。漢方はそういう時代に作られたからこそ、妊娠・産後の体調を維持・回復するための手法が多く考案されてきました。 2022年05月26日
漢方治療の経験談「起立性調節障害治療」を通して 3 補中益気湯や苓桂朮甘湯など。すべでの起立性調節障害が王道だけで治せるわけではありませんが、中にはこれらの薬で治る方はもちろんいらっしゃるわけで、王道は王道として、大切な手法だと感じています。ただその一方で、患者さまが受けてきた漢方治療の中には、それはマズいと思うようなものもあります。 2022年05月23日
■症例:片頭痛・耳鳴り・更年期障害(ホットフラッシュ) 54歳、女性。服用を始めて2か月経った頃、体調はだいぶ改善し、頭痛も耳鳴りもホットフラッシュも、ほぼ気にならない程度に回復していた。こうなると良くなった分、悪くなるきっかけが分かりやすくなる。低気圧と、睡眠不足、そして食べ過ぎて胃に負担がかかった時。的確な養生と、特に下半身の筋トレが重要だとお伝えした。 2022年05月18日