漢方坂本コラム

秋と便通

秋になると便秘の方が増えてくる。それは長年の経験から、たしかに言えると思います。ただ、なぜ便秘の方が増えてくるのか。多分なのですが、外気の温度と湿度の関係ではないかと思います。秋になって空気に乾燥の傾向が出てくる。そして暑さが和らいでくるというのが、理由ではないかと考えています。

◆漢方治療概略:「便秘」・後編

後編では、さらに他のタイプの便秘について解説していきたいと思います。便が軟らかいのにスッキリ出ない便秘では「平胃散」、便秘と同時に胃の不快感もある場合には「半夏瀉心湯」「六君子湯」「柴胡桂枝湯」「大柴胡湯」、それほど不快感はないが便意が遠い場合には「補中益気湯」「十全大補湯」などを用いるのが良いでしょう。

◆漢方治療概略:「便秘」・前編

ここでは基礎疾患や既往歴がなく、日常的に便秘しやすい方へ向けての「お試しの薬」をご紹介していきます。便が硬くてスッキリでない便秘には「大黄甘草湯」や「麻子仁丸」、「防風通聖散」「小建中湯」などが、下剤を使うと腹痛がおきてしまう便秘では「桂枝加芍薬湯」「柴胡桂枝湯」「加味逍遙散」などが選択肢として挙げられます。

□慢性上咽頭炎 ~Bスポット治療と漢方薬・その違いと併用の意義~

のどに痰が絡む、のどの奥が痛い、のどの奥に詰まりを感じる、など、「のどの奥に何か異常がある」という感覚。これらの症状はその原因が意外にも「のどの奥」ではなく、上咽頭と呼ばれる「鼻と口との通り道」にあるという場合があります。上咽頭部に慢性的な炎症を生じているケースです。これを慢性上咽頭炎と呼びます。

漢方治療の心得 25 ~一両の重み~

薬は多量に使うほど効く、というものではありません。しばしば多量に使われることのある石膏であってもそうです。その他、黄連や桂皮、柴胡や紫蘇葉、各種エキス剤などもそう。「少量だけ使うことの妙」があるのです。淡さの意味を知ること。重さや濃さと同様、生きた薬として理解するためにはどうしても必要です。

たまに書きたくなる何でもないコラム

やっと訪れた秋。台風が去り、ここ数日気持ちの良い天気が続いています。日の光は未だ強い熱を帯びているものの、空気はカラッと...

漢方治療のリアル

見えないものの中から正しさを見出すのであれば、漢方家が見るべきものは、「今」だけでは足りません。患者さまの、今そこにある体調や症状だけでは理解することができない。患者さまがここにたどり着くまでの「歴史」を想像し、理解しなければならないのです。漢方治療において大切なことは、その方のヒストリーを理解することです。

経験との真っ向勝負

良い治療者の条件は「変化を繰り返すことができる」ということです。経験は経験で大切、しかしその経験に拘泥こうでいすれは、変化は止まります。「新たに変化を繰り返せる状態」こそが、最も治療効果を上げやすい状態だと思うのです。問診の中で必ず紆余曲折を経ながら、解答へとたどり着かなければなりません。

天気病・気象病と、その対策。

体のだるさや浮腫み、気持ちの沈み。そして頭痛・片頭痛。そういう形で体調を崩されている方が増えています。さらに、イライラしたり、顔がほてったり、眠れないという方も多い。自律神経を乱されている方では、不安感や焦燥感(ソワソワ感)、動悸や息苦しさ、めまい・立ちくらみなども酷くなっています。

□酒さ・赤ら顔 ~酒さ・赤ら顔治療の実際:治り方とその経緯~

東洋医学的にみると「酒さ・酒さ様皮膚炎・赤ら顔」は大きく分けて2つの病態に分けることができます。一つは、皮膚に直接アプローチすることで改善へと向かう病態。そしてもう一つは、面部の皮膚に症状を起こしにくい体質へと導いていかなければならない病態です。