漢方坂本コラム

悟り世代

色々な世代の方とお話しすることができるので、私はこの仕事が好きです。この前、長くおかかりになっている女の子が、「私、悟り...

症例報告10回目を迎えて

漢方治療というものが、実際にどのようなものなのか、治療者からの視点で紹介する症例シリーズも今回で10回目を迎えました。臨...

■症例:ニキビ(尋常性ざ瘡)

25歳、女性。漢方治療は皮膚の病であったとしても、体の状態を確認させてもらう必要がある。際立っていたのは手足の冷えと月経痛、そして胃の弱さ。ニキビを治そうとする力自体が弱っているタイプである。適応処方は明確だった。しかし、ニキビを撲滅していくとなるとそれだけでは絶対に不十分である。生活の悪化要因をどのように取り除いていけるのか。それが的確な処方決定と同等のウェイトで、必ず大切になってくる。

生きた薬

1gとして無駄にできない。生薬を、である。夙にそう思っていたが、最近特にそう思う。特殊な植物たちである。一般性が低い分、...

■症例:産後の不調・むずむず足

内容とは裏腹に、元気いっぱいで症状を教えてくれる患者さま。お体の様子を東洋医学的に把握しようとしていた私には、そのご様子から、ある病態が着想できた。頑張りすぎだよ、そろそろしっかり休もう、患者さまのお体に必要なのは、そういうシグナルだったのである。私は身体の興奮を解除する薬方を出した。先ず感じられたのは、お小水量の改善と、熟睡感。2か月後には足の冷えと浮腫みが取れるのと同時に、むずむず足は消失していた。

■症例:片頭痛

50歳代の女性。この方は病院で「呉茱萸湯(ごしゅゆとう)エキス顆粒剤(粉薬)」を出され、服用していた。片頭痛は良くならないが慢性頭痛はそれで取れたのだという。詳しくお体の状態をうかがった。それほど迷うことなく回答が出る。適応処方は、間違いなく「呉茱萸湯」である。つまり、すでに病院では回答を導き出していた。しかし片頭痛には効果がなかった。なぜか?その答えは明白。エキス顆粒剤では薬力が不足していたからである。
漢方坂本

盆中のお休みについて 8月11日~15日

誠に勝手ながら、下記期間中お休みを頂きます。皆さまには大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいませ。■盆中のお...

■症例:気管支喘息

71歳、男性。お話を伺った結果、恐らくこの方は、単純な気管支喘息を患っているわけではない。背景に軽い心臓性喘息(左心不全による肺のうっ血)を伴っている可能性がある、と考えた。定期的に心臓の検査はしていて、特に問題はないという。しかし私は、それでも心臓の不調を否定しきれなかった。その判断の結果は、良い方向に転んでくれた。順調に呼吸が楽になっていった。そして3か月後には、7割がた改善している状態になった。

■症例:帯状疱疹後神経痛

70代、女性。帯状疱疹を発症したのは、忙しい年始を過ぎたころの1月後半。疲れとともに発生した発疹は、1週間ほどで治まってきた。しかし痛みが残ってしまった。誇張せず控えめに語られてはいるが、痛みの程度は強いものと推測できた。この場合、まずしなければいけないのは、虚・実の判定である。それを色々な角度から診ていく。一般の方から見たら荒唐無稽なものに見える情報も、帯状疱疹後神経痛を改善する上で、重要な情報である。

医療の広さ・医療の深さ

歴史的に見ても、西洋医学が私たちに与えてくれた恩恵はとても大きなものです。患者さんを広く大きく、支えることが出来るように...