わたくし、今年で四十になります。
もう40歳になるのかという感慨と、
いよいよ40だぞという気合いとが混在していて、
何とも複雑な心境であります。
漢方家としてまだまだ若手という意識がずっとありましたが、
そうも言っていられない様子・・・。
これからも自らの道の追求に励むと同時に、より若手の方々に道を示すこともまた必要なのかも知れません・・・。
自分が20代のころ、
漢方をどう勉強していいのか、まずはそこから分からなかった。
同じような悩みを持っている若手の方も多いのではないでしょうか。
自分の場合、とにかく本を読み、人に会い、そうしていくうちに自然と血肉がついてきたような気がします。
漢方と銘打った本があれば手にとり、
漢方にたずさわる多くの方々とお付き合いさせていただき、
勉強会があれば面接を受け、参加し、
漢方薬局に素知らぬ顔で入店してみたり・・・。
これらは遠回りのようでいて、ある意味正解だったと思います。
漢方には中医学派とか古方派とか後世方派とか何々先生派とか、本当にたくさんの流派がある。
しかし、これらは入り口にしか過ぎないと思うのです。
学は重要ですが、学に溺れると人は治せません。
臨床家としてやっていくには、結局自分でやり方を見つけていくしかないのですから、
とにかく自分の形を作る前に、手当たり次第やってみた方が良いと思います。
(続く・・・)
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