【漢薬小冊子】人参(にんじん)《note》 高麗人参。漢方を代表する生薬ですので、当然多くの書籍で解説されています。ただ私にとって人参は、実際に使ってみた時に「言ってることと全然違うじゃん」と最も感じた生薬です。人参は気を補う。人参は体を温める。常識とされているこれらの解説。本当でしょうか。臨床的に正しい人参の性質を、新しい常識として、是非知っておいてください。 2025年11月20日
スイッチOTCと漢方 スイッチOTCの動きがさらに加速するという話が出ている中で、やり玉に挙がっているのが漢方薬。今まで医師が保険薬として扱ってきた漢方処方のいくつかが、保険で出せなくなると同時に、薬局で購入できるようになる。そのメリット・デメリットはどの立場から見るかによって違います。今回のコラムでは、そこについて深く考えてみたいのです。 2025年11月18日
急激な冷え込みと欲と面倒さ 手足の冷えに、腹痛下痢、排尿障害に神経痛、ほてりや酒さなど、急激に寒くなる時に悪化する症状が、この2週間で続々と出てくるようになりました。予防としてはとにかく急激な冷え込みに対応すること。特に夜間と朝方。早めの冬支度を行い、衣服や暖房を先回りして調えておくこと。当たり前のことですが、これがなかなかばかにできません。 2025年11月11日
《note》【漢方治療解説】中級者以上対象:「過敏性腸症候群(IBS)」の治し方とそのコツ 私の印象としては、過敏線性腸症候群は上手に治療すれば漢方治療でちゃんと効果を出すことのできる病です。患者さまによって治しやすさ・治しにくさの病態の違いはありますが、然るべき治療方針を定め、それに即した薬方選択および養生が実現されれば、症状は比較的順調に緩和されていくものです。 2025年11月05日
【漢方処方解説】六君子湯(りっくんしとう)・後編 六君子湯を解説した浅田宗伯の著書『勿誤薬室方函口訣(ふつごやくしつほうかんくけつ)』の文章の中で注目していただきたいのは次の箇所です。「理中湯の変方」「中気を助け胃を開くの効」「千金半夏湯の類数方あれども此方の平穏にしかず」宗伯はなぜこのような言葉を使い、言い回しをしたのか、その理由を考えてみたいと思います。 2025年10月28日
【漢方処方解説】六君子湯(りっくんしとう)・前編 胃腸に効く薬、六君子湯。いわゆる胃腸の弱い人に無作為に使っても効くことの多い名方です。今回の解説では江戸後期から明治にかけて活躍した巨匠・浅田宗伯(あさだそうはく)の著書『勿誤薬室方函口訣(ふつごやくしつほうかんくけつ)』を紹介します。浅田宗伯の口訣には、彼なりの六君子湯に対する「指摘」が隠されています。 2025年10月22日
《note》五苓散と苓桂朮甘湯の違いを理解しているか 強い口喝があるのにもかかわらず、五苓散ではなく苓桂朮甘湯で対応するべき時がある。五苓散と苓桂朮甘湯、両者の鑑別は、教科書的に言えば口喝の有無ですが、臨床では、必ずしもそうとは限りません。両者の見極めは、より根本的なところを見る必要がある。今回のnoteでは、そこを解説してみました。 2025年10月15日
漢方治療の心得 39 ~歴史への冒涜~ 伝統を守るとは、時に今までの物を壊し、新たに開拓する行為無くしては成し遂げることができません。過去への強い固定観念と、しきたりを守ろうとする先哲たちとの勝負。それこそが、漢方の歴史の一員になるということ、そして漢方治療に精通するための道のり、その第一歩目に立つということです。 2025年10月07日
《note》咽痛だけじゃない・銀翹散の応用と使い方の妙 咽の痛み止めとして有名な銀翹散。以前に詳しく解説しています「【漢方処方解説】銀翹散(ぎんぎょうさん)」をさらに深堀りしていきたいと思います。銀翹散は咽痛とか風邪とか、そういう一時的な症状に頓服的にしか使われないイメージがありますが、そうではなく長服することで慢性炎症を緩解へと導く使い方もできます。 2025年10月02日
漢方治療の経験談「パニック障害治療」を通して 2 治療を行うも治らない、一度治っても再発してしまう、なるべく向精神薬は飲みたくないなど、治りにくく、しつこく、かつ常に不安を伴う病。ただ私にとってパニック障害は、決して不治の病という印象ではありません。もちろん程度にもよります。難しい場合もあります。ただし正しい治療によって、比較的回復へと向かっていくことのできる病です。 2025年09月25日