漢方坂本コラム

夏とお萩とご連絡

がっつり夏になった。そう感じさせる天候。本日ひさびさに、アスファルトの熱で揺れる景色を見ました。今日はつれづれと思うまま...

◇養生の実際・夏 ~夏場の養生・如何にして汗を止めるか~

今日は、「如何いかにして夏場の汗を止めるか」、というお話をしたいと思います。この話、ひいては「夏場に体調を崩さないための養生」に繋がります。飲んだ水分は、大きく2つの経路で体外へと排出されていきます。一つが汗。そして、もう一つがお小水(尿)です。この二つ、その目的が全く違います。

怖いな夏バテ・いやだな湿気

甲府で臨床を始めて以来、たくさんの夏バテ患者さんをみてきました。おかげで夏バテ治療が、年々板についてきた気がします。夏バテの大本おおもとの原因、体調不良の根っこの部分は、今の時期に作られます。梅雨と夏とには、切っても切れない因果関係があります。だから今時期からの養生が、とても大切なのです。

漢方治療の経験談「胃もたれ・胃痛治療」を通して

おそらく、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を患われる患者さまは、ここ十数年でかなり減っていると思います。ピロリ菌の除菌という、非常に有効な治療が行われ始めたからです。ただし、胃痛や胃もたれなどの症状が昔に比べて減っているわけではありません。すべての胃症状がピロリ菌だけで解決できるわけではないということです。

読んで考えて

最近、漢方の書籍を読み直す作業が楽しい。例えば、『古方こほうの薬味』という本。その中に、厚朴(こうぼく)という生薬の働きについて矢数有道(やかずゆうどう)先生の言葉が書いてあります。20代の頃には響かなかった言葉も今読み直すと、桂枝加厚朴杏子湯や、厚朴生姜半夏甘草人参湯といった処方の意図が明確になる。

■症例:頭痛・めまい・冷え性

漢方には様々な尺度がある。その一つが寒熱。漢方治療における基本中の基本である。しかし時に、この尺度では人体を測ることができない。「体が求めているものは、何か」身体には必ず、その時に「欲する」何かがある。そんな視点で出した私の処方は、ゆっくり・じっくりといった治療が必要となる起立性調節障害において、著効を示した。

生きた技

現役の教育者でもある師匠は、現在「Kampo lab collage」という勉強会を開いておられます。私はその初期メンバーの一人。他愛のない話を通して、本当にたくさんの考え方や具体的な技を教えていただきました。皆さんも、自分の師から、たくさんの人柄とその感性とを感じて下さい。

注意!寝込みを襲われてます。

夏場はどうしても暑くなりますので、寝る時の室温コントロールはとても難しいと思います。とにかく夜間、寝ている間に体を冷やさないようにすること。特に胃腸の病を抱えている方や、寝起きに体調の悪さを感じている方。これが出来れば、夏場、それだけでも体調を崩しにくくなります。

【漢方処方解説】苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

「立ちくらみ」を治す薬。そう言われた時に、漢方家が真っ先に思い浮かべる処方が苓桂朮甘湯です。『傷寒論しょうかんろん』という漢方のバイブルに記載されている由緒正しい名方です。現実的には「立ちくらみを起こしやすい体質を持った方」が起こす「頭痛」や「動悸」、「めまい」や「浮腫み」などの治療薬として使います。

漢方治療の心得 23 〜漢方を知る〜

一番重要なのは、「漢方」を知っているのかどうか。臨床を通じて私はそう感じます。実際に融通無碍ゆうずうむげの運用ができる漢方家の凄さは、ここに集約されるのです。江戸の名医・尾台榕堂(おだいようどう)、昭和の名医・中島随証(なかじまずいしょう)…名医たちは皆、「漢方」を知っていました。