漢方坂本コラム

インフルエンザに麻黄湯が出される理由

これからの時期多くなるのが風邪。なかでもインフルエンザは感染の力が強く、流行してしまうので注意が必要です。インフルエンザと診断が決まれば、その時は抗インフルエンザ薬が第一選択ですが、漢方薬を同時に処方する医療機関も増えてきました。特に処方されやすい方剤が「麻黄湯(まおうとう)」です。「麻黄湯」がインフルエンザに有効であるという論文があるからです。この論文があるという根拠。僕は非常に危険だと思います。

お彼岸

先日の秋分の日。墓参りに行ってきました。台風が運んできた熱気の中、住職の唱えるお経が心地よかったです。父が逝ったのは三年...

■症例:クローン病

50歳、男性。消化管全体に断続的な炎症を起こす病、クローン病。原因は不明。一度良くなっても再発を繰り返しやすい。患者さまには明らかな脱水症状が見られた。補陰を主とし、まずは生命力の根本を立て直す治療から入った。服用14日後、今まで少量しか飲めなかった経口栄養剤の量が徐々に増えてきた。それによって体重が増え始め、体がしっかりしてきたという実感が出てきた。一か月後、足のつれがなくなり、良く眠れるようになった。

生きた薬

使用してはいるが、何故効くのか、正直なところ私自身も不思議である。生薬。生きた薬と名付けた人は誰だろう。言い得て妙だと思...

秋が好き

最近、窓から入ってくる風が心地よい。適度な冷気を帯びた、湿気を払う風。秋が好きです。でもまだまだ暑い日が続きます。大気の...

漢方治療の心得 2 〜複数の解答〜

昔、父がまだいたころ、患者さまにご対応し、漢方薬をお出しした私に対して、父は必ず、「何を出した?」と聞きました。「〇〇湯...

漢方治療の心得 1 〜先入観〜

治療という真剣勝負の中で、これがあると失敗する、というものがあります。先入観。患者さまと問診をしている中で、あ、この方に...

■症例:不眠

36歳、女性。睡眠導入薬を毎日服用している。それでウトウトとはするが、常に頭は覚醒していて少しの物音で起きてしまう。食欲も、便通も、睡眠も、すべて乱れていた。そしてこれらの原因は、実はすべて同じである。体力の不足。人間が本質的に持つはずの力の弱り。完全に「虚」に属する病態であった。原因が同じである以上、一つの薬で足りる。体力を回復させることで、快食・快眠・快便へと向かわせるのである。

酒さ様皮膚炎

顔が赤くなって恥ずかしいという思いをする方は、多いと思います。程度が軽ければ問題ありませんが、顔がチクチクと痛み、あるいは痒くなり、発疹まで出るということがあります。酒さ様皮膚炎。西洋医学でもなかなか治療の難しい病に属する疾患です。人によって適応する薬方も、そして治療期間も異なってくるため、個人差を重視する東洋医学的解釈をフル動員して治療に臨む必要があります。

私たちが本当にしなければいけないこと

家事の大変さ。仕事をしながら、夕食を考え、時間以内に作り、片付け、子供を風呂に入れ、寝かし、明日の朝食を考え、髪を乾かし...