漢方治療について

〇漢方治療の実際 ~本当に効くのか?実際に治している先生方の共通点~

漢方薬は本当に効くのでしょうか?そもそも気を調えるとか、血を調えるとか、漠然とし過ぎていてよくわかりません。今回はこのような疑問に対して、私自身が思う、率直な回答をお示ししたいと思います。治療者、つまり漢方薬の出し手としてではなく、漢方を勉強してきた一学徒としてご説明いたします。

漢方と伝統

漢方が伝統として生き残れた理由、それは、その時代時代において、ちゃんと実質的に貢献できたからです。伝統的な生業を行っている方々には、大きく2つの視点があると思います。一つは、歴史から本質を学ぶということ。そしてもう一つは、今現在と未来という状況の中でその本質を如何に活用するかということです。

「漢方」と「漢方薬」は違う

いくら生薬を配合している商品でも、薬として認められなければ「漢方薬」とは言えません。生薬は誰にでも安全に、高いパフォーマンスをもって使用することが出来るという側面がある一方、病への対応では生薬が持つ薬能を最大限に発揮する必要がある。長い歴史の中でそのための手法を磨き上げた結果として生まれのが「漢方薬」です。

克服

年を重ねるにつれて、へー自分ってこんな事も出来るようになったじゃん!という発見って結構あるものですよね。私にもあります。...

古人に問う

自分では今やっている生業が、「伝統的である」という自覚が強くあって、そうすると、今私がやっていることを昔の人たちが見たら、いったいどう評価するのだろうと、考えずにはいられません。浅田宗伯が見たら、尾台榕堂が見たら、呉鞠通が見たら、李東垣が見たら、張仲景が見たら・・・。

漢方の世界観

以前、映画好きの漢方の先生に勧められて、「第三の男」という映画を借りて見たことがある。かなり昔の映画で、確か1940年代...

「体質」という便利な言葉

漢方治療は「体質改善」ですよ、と良く言うけれど、「体質を改善する」って、何とも曖昧な表現です。「体質改善」とは、本当は「流れ」を変化させています。時に濁流の勢いを削ぎ、時に枯渇した流れを益し、ある病理という方向性に向かわんとするその勢いを調節しているのです。

不透明な医学

漢方とは何と不透明な医学なのだろう。長く漢方の世界に携わる程にそれを感じる。非常に曖昧なまま、情報だけが飛び交っているか...

これからの東洋医学

これからの東洋医学の行く末を考えてみたところ、おそらく2つの方向性に分かれていくのかなぁと考えている今日この頃の私です。一つは西洋医学的解釈をもって東洋医学を知ろうとしていく方向性、そしてもう一つは西洋医学と協力しながらも、それとは別に東洋医学独自の考え方をもってそれを知ろうとしていく方向性です。

桜の若木

木は何と強いのか。葉を無くし、細々と立つ桜の若木。冬、貧相で今にも折れそうなこの木は、春になると花を咲かせ、夏になると枝...