天候レベル

2020年03月13日

漢方坂本コラム

寒い所から急激に温かい部屋に入った時、

人の体は自律神経を介して血行状態を急激に変化させます。

良く起こる症状は「のぼせ」や「ほてり」ですが、

その他にも「鼻水・鼻づまり」などの鼻炎(血管運動性鼻炎)や、

「動悸」「めまい」「ソワソワ感」などの症状が起こったりします。

そして患者さまにとって辛いことに、

最近、急激に気温が高くなってきました。

日中の最高気温が20℃近く。

急激に温かい部屋に入れられる現象が、天候レベルで発生してる状態です。

症状が安定していた患者さまからも、

最近調子が悪くなっているかも、という心配の声を頂くことが多くなります。

大丈夫です。今時期の悪化は必ずもとに戻ります。

そして治療を始めて間もない方のほうが乱れやすく、

比較的長い期間服用を続けている方では乱れが少ないという現実があります。

天候という地球の大きなうねりに比べれば、人はとても小さい。

しかし小さいながらも、自らを維持するための力強い機構を備えています。

今はその働きを安定させていきましょう。

お薬の服用と毎日の養生とが、それを可能にする鍵です。

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