漢方坂本コラム

■症例:メニエール病

メニエール病は内耳に溜まった水が原因である。したがってイソバイドで水を抜けば、確かにめまいの発作はおさまってくれる。しかし患者さまには、めまい以外にも無視のできない所見が備わっていた。夜間に手足が火照り、口の中が乾燥する。肢体が細く、皮膚が乾燥している。明らかに水(潤い)の不足である。

□自己免疫疾患・アレルギー性疾患 ~原因不明の炎症・その漢方治療~

現代では原因不明の炎症を生じる病が数多く存在しています。アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患や、乾癬などの皮膚の病、そして関節リウマチなどの自己免疫疾患、また潰瘍性大腸炎やクローン病などがこれに属しています。これらは根本治療が難しく、ステロイドの副作用が危惧されることからも、治療が難しい病という印象が持たれています。

漢方治療の心得 8 〜自分を治せない人〜

これ、漢方家あるあるなのですが、もともと胃腸の弱い先生には、胃腸の弱い患者さまが集まってきます。もともと冷え性の傾向のある先生には、冷え症の患者さまが集まってきます。先生の体質に近しい方が、なぜか患者さまとしてその先生のもとにご来局される。不思議で仕方ありませんが、何故かそういう現実があります。

あえて理由を述べず結論だけお伝えする一行コラム・1

【あえて理由を述べず結論だけお伝えする一行コラム・その1】・・・秋・冬に、食べすぎ注意と患者さまに最もお伝えすることの多...

■症例:冷え症(冷え性)・不妊症

通常冷え性治療は、その程度によっては薬を必要としない時もある。しかし、そうかどうかは東洋医学的に見極めることが必要になってくる。患者さまがご来局されたのは、赤ちゃんを授かるためには、自分の冷えを放っておいてはいけないのではないか。そういう危機感の中で、医療知識に頼らず孤独に決断したからだった。

□寒冷蕁麻疹(かんれいじんましん)~どうして治るのか?漢方治療の実際・後編~

寒冷蕁麻疹にて核になる治療、「発表法(はっぴょうほう)」。甘草麻黄湯を基本とした処方群によって行われるこの手法は、正確に適応すると迅速な効果を発揮します。しかし、正確な発表剤を選択しているのに効果がない。実はそういうケースは多いのです。それは何故か。理由は簡単で、薬力が足りないからです。

□寒冷蕁麻疹(かんれいじんましん)~どうして治るのか?漢方治療の実際・前編~

寒冷蕁麻疹では漢方治療を第一選択にするべきである、私見ではそういっても過言ではないほど漢方治療が効を奏します。即効性をもって改善することも多く、さらに抗ヒスタミン薬では難しい蕁麻疹の根治を目指すことが可能です。そのため寒冷蕁麻疹にお悩みの方には、専門的な漢方治療を受けて頂くことを強くお勧めいたします。

恩師

私が最初にこの業界に入ったと自覚したのは確か23歳ころ、北里研究所東洋医学総合研究所薬剤部長であられた金成俊先生から『傷寒論(りょうかんろん)』の講義を直々に受けるという貴重な経験を積ませて頂いた。先生から教えて頂いたのは理屈や理論ではなかった。それよりもっと大切なこと、『傷寒論』の美しさや読むことの楽しさだった。

記憶に残る映画はシーンで残る

今日は力を抜いて一本の映画のお話。最初に言っておくと私は相当の映画オンチで最も好きな映画は「007」とか「デスペラード(...

食事養生の大前提

病を改善していく時、食事の養生はかなり大切な要素になってきます。そんな中、多くの方が誤解されていることがあります。食事の養生は、体に良い食べ物を探すことではありません。何を食べたらダメ、というものを見つけること。それこそが食事の養生です。