■症例:頭痛 40代前半の女性。主訴は疲労感と頭痛。これら一つ一つの症状は、お体の状態を知る上で大切な情報である。しかし様々な症状に気を取られると、体の声は聞こえなくなる。考えるべきことは、今患者さまの体がいったい何を欲しているのか。私は漢方の胃薬をお出しした。そして3日後、あきらかな熟睡感を感じる。同時に目覚めた時の胃もたれが消え、上半身のほてりを感じなくなった。その後、頭痛は急速に終息していった。 2019年07月29日
■症例:ニキビ(尋常性ざ瘡) 25歳、女性。漢方治療は皮膚の病であったとしても、体の状態を確認させてもらう必要がある。際立っていたのは手足の冷えと月経痛、そして胃の弱さ。ニキビを治そうとする力自体が弱っているタイプである。適応処方は明確だった。しかし、ニキビを撲滅していくとなるとそれだけでは絶対に不十分である。生活の悪化要因をどのように取り除いていけるのか。それが的確な処方決定と同等のウェイトで、必ず大切になってくる。 2019年07月25日