探るべき可能性 昨日、またお一人、当薬局での治療を卒業されました。起立性調節障害にて体調を崩されていた男の子。頭痛などの諸症状がほぼ消失し、朝の起床にも全く問題が無くなりました。西洋医学にて治療が難しくても、この日本には鍼灸や漢方など、様々な病の捉え方があります。心の病と指摘する前に、探るべき可能性は沢山あると思うのです。 2020年05月28日
養生への感謝 養生と一口に言っても、睡眠なのか、運動なのか、食事なのか、各患者さまによって重視するべきものが違います。病を見極めた上で、患者さまに合った養生を探し出していく。的確な養生を探し出すということが、処方を決定するのと同じくらい、改善へと向かうためには大切だと、経験上分かってきたからです。 2020年05月26日
お会いすることの大切さ 漢方家は、東洋医学理論を駆使して人体を把握しているわけでは決してない。そういう理論や理屈だけでは人は把握できない。もっと感覚的なものを拠り所にして、人を把握しています。名医と呼ばれる先生方には、このような感覚の鋭さが必ず備わっています。そしてこの感覚の大切さもまた、良く知っておられます。 2020年05月09日
漢方と伝統 漢方が伝統として生き残れた理由、それは、その時代時代において、ちゃんと実質的に貢献できたからです。伝統的な生業を行っている方々には、大きく2つの視点があると思います。一つは、歴史から本質を学ぶということ。そしてもう一つは、今現在と未来という状況の中でその本質を如何に活用するかということです。 2020年04月20日
「漢方」と「漢方薬」は違う いくら生薬を配合している商品でも、薬として認められなければ「漢方薬」とは言えません。生薬は誰にでも安全に、高いパフォーマンスをもって使用することが出来るという側面がある一方、病への対応では生薬が持つ薬能を最大限に発揮する必要がある。長い歴史の中でそのための手法を磨き上げた結果として生まれのが「漢方薬」です。 2020年03月14日
古人に問う 自分では今やっている生業が、「伝統的である」という自覚が強くあって、そうすると、今私がやっていることを昔の人たちが見たら、いったいどう評価するのだろうと、考えずにはいられません。浅田宗伯が見たら、尾台榕堂が見たら、呉鞠通が見たら、李東垣が見たら、張仲景が見たら・・・。 2020年02月26日
「体質」という便利な言葉 漢方治療は「体質改善」ですよ、と良く言うけれど、「体質を改善する」って、何とも曖昧な表現です。「体質改善」とは、本当は「流れ」を変化させています。時に濁流の勢いを削ぎ、時に枯渇した流れを益し、ある病理という方向性に向かわんとするその勢いを調節しているのです。 2020年02月07日