当たり前のこと

当然と言えば当然のことなのですが、 自分の中で「漢方」という仕事が当たり前になっています。 これ、決して良い意味でなくて...

□酒さ・赤ら顔 〜なぜ温度差でのぼせるのか?ほてり体質者の特徴〜

当薬局にてご相談の多い病である酒さ・赤ら顔。治療により症状が安定している方でも、決まって不安定になりやすい時期があります。冬のはじめや春、つまり季節の変わり目です。その理由にはいろいろな要因が考えられますが、自覚的に最もはっきりと感じられるきっかけは気温・室温の「寒暖差」です。

漢方治療の心得 6 〜一本の線〜

シンプルに考える、ということ。臨床において実際に効果を発揮するために、非常に大切なことだと感じています。「ここがこうだから、この処方を使えば治るよね」これくらいシンプルに考えた時が一番うまくいきます。五行(ごぎょう)だの五臓(ごぞう)だのと、理屈をこねくり回せば回すほど、見えなくなります。すなわち効かなくなる。

自分で作るお薬

最近「咳」でお悩みの患者さまが増えています。咽が痛みだし、そこから咳が起こって止まなくなるというパターンが非常に多いです。何か良い手立てはないのかぁ・・と思って近年見つけたのが「大根はちみつ」。これ、試してみてください。咽にとても良いです。ある程度の痛みであれば、これで治ります。本当です。非常に東洋医学的なレシピだと思います。

漢方とアート 3 〜普遍性〜

仮に芸術を「表現者あるいは表現物と、鑑賞者が相互に作用し合うことで、精神的・感覚的な変動を得ようとする活動。」と定義するならば、私にとって漢方とは芸術そのものです。一つ一つの漢方処方(表現物)は、それを学び理解するたびに、私たち漢方家に感動を与えます。

○漢方治療の実際 〜漢方薬を試してみたい方へ・医療機関の選び方〜

漢方薬は様々な場所で扱われています。病院やドラックストア、漢方薬局など、たくさんの場所があるので迷うと思います。これらの薬店や医療機関は各々で扱える漢方薬も違いますし、漢方治療における専門性も異なってきます。自分はどこに行くべきか、そう迷われている方々のために、今回はその見極め方を解説してみたいと思います。

■症例:自律神経失調症

62歳、男性。五・六年前から血圧が高くなり、そこから急激なのぼせや火照りが顔面を襲うようになった。のぼせや火照り以外にも、動悸や耳鳴り・不眠。不定の陽火。漢方にはそんなカラダの極端な緊張状態を緩和させる薬がある。約五か月の服用で自信を取り戻した患者さまは、症状の消失とともに治療を完了した。

「ほてり」の悪化する季節

この時期になると「顔のほてり」や「酒さ様皮膚炎」にお悩みの患者さまからご連絡をたくさんいただくようになります。理由は急激な寒暖差。寒い場所から急激に温かい部屋に移動すると、ポーっと顔が赤くなる方は多いと思います。それが朝・昼・夜と天候レベルで起こってしまうこの時期は、強力な火照りが生じやすくなります。

漢方治療の心得 5 〜視点〜

八味丸と竜胆瀉肝湯、両者は全く異なる薬です。八味丸には温める作用があります。一方、竜胆瀉肝湯は冷やす薬です。しかし、ある臨床上の視点から見ると、竜胆瀉肝湯があれば八味丸はいらない。新しい見方が出来るようになること、常に視点を変化させること、それこそが臨床家としての上達につながるのだと、私は思います。
漢方坂本

年末年始休業日のお知らせ:12月29日から1月5日まで

年末年始は以下のようにお休みを頂きます。 ■年末年始休業日:12月29日(日曜日)から1月5日(日曜日)まで なお1月6...