漢方治療の心得 12 〜素養と教養〜

私が初めて漢方の勉強を始めた時、まず読まされたもの。それが歴史の本でした。次世代の流行を、新たなイノベーションを作り出す人には、ある条件が必要です。歴史を知っていること。今まで行われてきた文化活動の流れを熟知していなければ、今行っていることの意味も、次の時代に必要なものも、決して見えてこないと思います。

克服

年を重ねるにつれて、へー自分ってこんな事も出来るようになったじゃん!という発見って結構あるものですよね。私にもあります。...

古人に問う

自分では今やっている生業が、「伝統的である」という自覚が強くあって、そうすると、今私がやっていることを昔の人たちが見たら、いったいどう評価するのだろうと、考えずにはいられません。浅田宗伯が見たら、尾台榕堂が見たら、呉鞠通が見たら、李東垣が見たら、張仲景が見たら・・・。

□間質性膀胱炎 ~漢方治療による具体的な対応手法~

間質性膀胱炎は、頻尿・尿意亢進・尿意切迫感・膀胱痛などを発生させる膀胱炎の中でも、非常に治療が難しく、治りにくい病としてお困りの方が多い疾患です。当薬局でも漢方治療に一縷の望みを託して多くの方がご来局されます。私自身の経験上、間質性膀胱炎治療においては「単純な膀胱炎ではない」という理解が先ず必要です。

■症例:便秘・顔のほてり

昨晩、排便しようとトイレに座り試みるも、いくら息んでもまったく出ない。まるで大きなカチコチの石が、肛門を塞いでいるようだった。お腹が張って苦しい。患者さまはそれを、「狂いそうになる便秘」だと表現された。漢方には、この症候に用いる名方がある。私は、『傷寒論(しょうかんろん)』の中に収載されている処方の適応を想起していた。

漢方の世界観

以前、映画好きの漢方の先生に勧められて、「第三の男」という映画を借りて見たことがある。かなり昔の映画で、確か1940年代...

財産

心から良かったと思える瞬間がある。それがこの仕事をしている中で私が感じることのできる一番の財産だと思う。今まで悩んでいた...

たまに書きたくなるとある日常

日曜日の朝。コタツに入りながら眺める外の塀。扇風機が置きっぱ。片付けなきゃな。でも寒いからコタツから出ない。先生はしっか...

■症例:小児喘息(咳喘息)

2週間前から咳が止まらない。風邪をひくと咳をこじらせるようになった。ただし熱は無く、夜になるとゼロゼロと咽を鳴らして咳が止まらないのだという。診断は「咳喘息」。最初に出した薬は4日分だった。4日後、ぐたっとした気力の無さが消え、元気が出てきた。そして食欲も増えて、咳の発作が無くなっていた。

流行と最先端

特に若い方に知っておいて欲しい、というか感じていて欲しいことなのですが、「流行」と「古典」とは別物ではありません。時代の...