病名別コラム

漢方治療の経験談「起立性調節障害治療」を通して 3

補中益気湯や苓桂朮甘湯など。すべでの起立性調節障害が王道だけで治せるわけではありませんが、中にはこれらの薬で治る方はもちろんいらっしゃるわけで、王道は王道として、大切な手法だと感じています。ただその一方で、患者さまが受けてきた漢方治療の中には、それはマズいと思うようなものもあります。

□五月病 ~効果的な漢方薬とその養生~

気温が急激に上昇すると、自律神経はその暑さに合わせて血流を緩やかにさせます。その反応が追い付かない方では、気温上昇に煽られて体が興奮状態へと陥ります。五月病を改善していくためには天候に左右されにくい自律神経を作り上げることが必要で、今回はそのために必要な養生と、良く使われる漢方薬とを解説していきたいと思います。

□潰瘍性大腸炎 ~青黛の運用と落とし穴~

潰瘍性大腸炎治療において有名な青黛(せいたい)。近年、潰瘍性大腸炎に特効があるとして、比較的頻繁に使われていた傾向があります。ただし私の経験上、この青黛を一律的に使う・・・ということについては、絶対に反対です。使うのであれば、東洋医学的な見立ての上で、十分に配慮された形で使うべきす。

漢方治療の経験談「更年期に伴う酒さ治療」を通して

東洋医学では閉経に対して独特の考え方があります。閉経に伴う体の機能の変化の波が急激であったり、順調に進んでいかない場合にいわゆる更年期障害が起こります。この波を穏やかにさせる・変化を順調に向かわせるという手法が漢方にはあり、その治療手法に乗せることで酒さも同時に改善してくる場合が多いのです。

□排尿障害 ~効いた薬と効かない薬・漢方治療の現実~

ここ近年、排尿障害を治療する機会がかなり増えています。昔に比べると、治療の仕方も使う処方も、かなり様変わりしたと思います。例えば排尿障害にしばしば用いられる有名処方である猪苓湯(ちょれいとう)や清心蓮子飲(せいしんれんしいん)。今ではもう、これらの処方を使うことはほとんどなくなりました。

漢方治療の経験談「小児の便秘治療」を通して

子供の便秘は容易に習慣化しやすく、かつ腸内環境を大きく乱すことで全身症状をどんどん悪化させてしまいます。例えばアトピー性皮膚炎や鼻炎・中耳炎・副鼻腔炎といった炎症を起こしやすい体を作ってしまうこともあります。元気なお身体を作り出すためには、こと子供においては消化管活動をどれだけ良くできるかが勝負になるのです。

□便秘症 ~自力で排便できるようになるために~

便秘にお悩みの皆さんが口を揃えておっしゃるのが、下剤を飲まなくても排便できるよう、体質改善を図りたいということです。便秘症はたしかに漢方治療によって改善していく方が多い病です。改善というのは先に申し上げた通り、漢方薬を含めたあらゆる下剤を服用しなくても自力で便が出るようになる、という状況を指しています。

□胆石症 ~漢方治療を行うべき胆石症の特徴~

私の今までの経験上、食養生だけではどうしても改善へとは向かっていかない方がおられます。また漢方治療が効きやすい方と、そうでない方との違いも徐々に分かってきました。そこで今回は、漢方治療を行った方が良い胆石症、また漢方にて治療効果が見込める胆石症というものを、私自身の経験に基づいてご紹介していきたいと思います。

漢方治療の経験談「膵炎治療」を通して

いくら漢方薬が効くといっても、こと膵炎においては、ご自身の判断で漢方薬を選択することは絶対にやめていおいた方が良いです。膵炎治療は、かなり独特です。膵炎にこれが効くという処方があるわけではなく、膵臓のみならず消化管全体、ひいては心肺機能にまで及んだ状況把握が薬方選択のキモになります。

漢方治療の経験談「無月経治療」を通して

無月経にもいろいろあります。18歳以上になっても月経が始まらない原発性無月経と、今まで来ていた月経が来なくなってしまった続発性無月経、そして背景に何らかの病が関与しているものもあります。漢方治療においては無月経は子宮部の血液の流れがストップしている状態と考える。そして、それを如何に通すのかを考えます。
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