○漢方治療の実際 ~腎虚?八味地黄丸?臨床的に正しい理論とは~ 学問的に重要な理論と、臨床的に正しい理論とは、まったくの別物です。学問として重要だとされる理論の中には、臨床的には正しくないというものがたくさんあります。「臨床的に正しい理論」とは、その理論に基づいて治療を行うことでちゃんと効果が発揮できる理論です。いくら学問的に重要な考え方であっても、それを臨床で応用した場合、現実的に効果が表れない・使えないという理論が漢方の世界では山のようにあるのです。 2019年12月27日
あえて理由を述べず結論だけお伝えする一行コラム・2 【あえて理由を述べず結論だけお伝えする一行コラム・その2】 ・ ・ ・ 治療中、突然体調が悪くなるのは「正月明け」。 ・... 2019年12月26日
ガラガラ・ペー うがい・手洗い。これ、ばかにできません。手は洗うけど、うがいはあまりしない。こういう方多いのではないかな。ぬるま湯でうがいしてください。粘膜に優しいし、何よりヒヤッとしなくて済みます。せっかく水の国にいるのだから、コンビニで飲み物を買う前に兎に角うがいです。人込みから家に帰ったら、うがいを癖にしてください。 2019年12月24日
■症例:起立性調節障害(OD) 成長期特有の華奢な体つき。薄っすらと粉を吹くような皮膚表面の乾燥。詳しく伺ったお体の状態は、望診(ぼうしん:見て把握すること)からおおよそ想定していた状態と、ほぼ重なる情報だった。身体を作り出す材料が枯渇している。今回の場合、それが体調不良の原因である。ならば身体の「陰陽」を観る。 2019年12月21日
■症例:メニエール病 メニエール病は内耳に溜まった水が原因である。したがってイソバイドで水を抜けば、確かにめまいの発作はおさまってくれる。しかし患者さまには、めまい以外にも無視のできない所見が備わっていた。夜間に手足が火照り、口の中が乾燥する。肢体が細く、皮膚が乾燥している。明らかに水(潤い)の不足である。 2019年12月19日
□自己免疫疾患・アレルギー性疾患 ~原因不明の炎症・その漢方治療~ 現代では原因不明の炎症を生じる病が数多く存在しています。アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患や、乾癬などの皮膚の病、そして関節リウマチなどの自己免疫疾患、また潰瘍性大腸炎やクローン病などがこれに属しています。これらは根本治療が難しく、ステロイドの副作用が危惧されることからも、治療が難しい病という印象が持たれています。 2019年12月18日