漢方坂本コラム

漢方とアート 3 〜普遍性〜

仮に芸術を「表現者あるいは表現物と、鑑賞者が相互に作用し合うことで、精神的・感覚的な変動を得ようとする活動。」と定義するならば、私にとって漢方とは芸術そのものです。一つ一つの漢方処方(表現物)は、それを学び理解するたびに、私たち漢方家に感動を与えます。

○漢方治療の実際 〜漢方薬を試してみたい方へ・医療機関の選び方〜

漢方薬は様々な場所で扱われています。病院やドラックストア、漢方薬局など、たくさんの場所があるので迷うと思います。これらの薬店や医療機関は各々で扱える漢方薬も違いますし、漢方治療における専門性も異なってきます。自分はどこに行くべきか、そう迷われている方々のために、今回はその見極め方を解説してみたいと思います。

■症例:自律神経失調症

62歳、男性。五・六年前から血圧が高くなり、そこから急激なのぼせや火照りが顔面を襲うようになった。のぼせや火照り以外にも、動悸や耳鳴り・不眠。不定の陽火。漢方にはそんなカラダの極端な緊張状態を緩和させる薬がある。約五か月の服用で自信を取り戻した患者さまは、症状の消失とともに治療を完了した。

「ほてり」の悪化する季節

この時期になると「顔のほてり」や「酒さ様皮膚炎」にお悩みの患者さまからご連絡をたくさんいただくようになります。理由は急激な寒暖差。寒い場所から急激に温かい部屋に移動すると、ポーっと顔が赤くなる方は多いと思います。それが朝・昼・夜と天候レベルで起こってしまうこの時期は、強力な火照りが生じやすくなります。

漢方治療の心得 5 〜視点〜

八味丸と竜胆瀉肝湯、両者は全く異なる薬です。八味丸には温める作用があります。一方、竜胆瀉肝湯は冷やす薬です。しかし、ある臨床上の視点から見ると、竜胆瀉肝湯があれば八味丸はいらない。新しい見方が出来るようになること、常に視点を変化させること、それこそが臨床家としての上達につながるのだと、私は思います。
漢方坂本

年末年始休業日のお知らせ:12月29日から1月5日まで

年末年始は以下のようにお休みを頂きます。■年末年始休業日:12月29日(日曜日)から1月5日(日曜日)までなお1月6日(...

漢方とアート 2 〜違う絵〜

西洋医学では診断方針や治療方針が正確に定まっていなければなりません。これがすなわち各疾患の「ガイドライン」です。一方で、東洋医医学の場合。○○湯でも△△湯でも、同じように病が改善していくことがあるのです。つまり解答が違ったとしても、両者ともに正解になり得る。「漢方は科学(サイエンス)というよりも芸術(アート)に近い」これが東洋医学の特徴であることは確かです。

漢方とアート 1 〜科学よりも芸術に近い〜

「漢方は科学(サイエンス)というよりも芸術(アート)に近い」確か大塚敬節(おおつかけいせつ)先生の著書の中の一節だったと思うのですが、この時目にした「漢方はアートだ」という言葉は、今もなお私の漢方に対する考え方の根幹を形作っています。

『岷山の隠士』

昭和後期の大家である山本巌先生は、数々の名著を残された漢方界の巨頭の一人である。私はある時期山本先生の著書を貪るように読み耽り、その中の一節から今までの自分を一変させる薫陶を受けた。臨床家とは何か、座学と実学の違いとは何か、多くのことを示唆する内容である。かなり長くなるが、この場を借りて是非紹介したいと思う。

継続すること

たまーに東京に行きます。休日に。買い物とか見に行きたい場所とか、目的はありますがぶらぶらと歩きます。毎回行くたびに景色が...