参考症例

■症例:片頭痛

片頭痛。今までは病院で出された鎮痛薬で何とかしのいでいた。しかし今年の夏ぐらいから全く効かなくなってしまった。面色青白く、線の細いからだ。特に足首が常に冷えていた。明らかに冷えに属する頭痛である。「温めなければこの頭痛は取れない」。治療方針をそう断じて、細部を詰めるべく、お体の状態を詳しく伺った。

■症例:更年期障害(ホットフラッシュ)

ある時、突然動悸が起こり、それに伴い多量の汗が噴き出すようになった。更年期障害に伴うホットフラッシュ。そう診断され、病院にて治療を行うも改善をみない。更年期を過ぎても症状が治まらないというケースでは、更年期障害という枠組みだければ語れない、より深く刻まれた体調不良が介在している。

■症例:不眠・不安感

見るからに痩身の女性である。目を充血させながら、穏やかながらも焦りを孕んだ口調で不眠・不安感の症状を説明してくれた。年齢を加味しても、明らかにオーバーワークによる自律神経の乱れである。さらに、詳しく確認しなければいけないことがあった。それは、胃気(いき)。人体が生きるために持つ「食べる力」。

■症例:脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)

皮膚病に悩まれる患者さまからのご相談を受けた。脂漏性皮膚炎。当薬局でも問い合わせの多い、未だ原因不明の皮膚疾患である。マラセチアと呼ばれる真菌の関与が疑われているものの、その根本的な原因は分かっていない。頭皮や面部などの毛の生える部位に、異常な鱗屑(りんせつ:皮膚から剥がれ落ちるフケ)を生じる。

■症例:冷え性・下痢

漢方治療では一つ一つの症状にこそ解答へのヒントがある。だからこそ、患者さまの訴えには何一つ疎かにできない大切さがある。しかし全ての症状を均等に扱っているわけでは決してなく、患者さまが治したい症状、それを改善するために、深く関連している別の症状も見極めなければならない。

■症例:パニック障害・自律神経失調症

「気を使う」「真面目」「内向的」自律神経を乱しやすい人が持つ、性格的特徴なのだという。このような性格だから、自律神経が乱れるのだろうか。性格は決して「病の原因」ではない。治すべきは、絶対に性格ではなかった。この患者さまにおいて治すべきは、あくまで体。このような性格を、スムーズに体現できる体へと導くことである。

■症例:変形性膝関節症(膝の痛み)

膝の痛みを抱える患者さまからのご相談である。痛みが発症したのが約2か月前。ライフワークにしているハイキングの最中、左膝に違和感を感じ、そこから徐々に痛みが強くなってきた。全身の体格、腫れの程度。これらの状態から鑑みると、この膝は比較的治しやすいと感じた。

■症例:便秘・顔のほてり

昨晩、排便しようとトイレに座り試みるも、いくら息んでもまったく出ない。まるで大きなカチコチの石が、肛門を塞いでいるようだった。お腹が張って苦しい。患者さまはそれを、「狂いそうになる便秘」だと表現された。漢方には、この症候に用いる名方がある。私は、『傷寒論(しょうかんろん)』の中に収載されている処方の適応を想起していた。

■症例:小児喘息(咳喘息)

2週間前から咳が止まらない。風邪をひくと咳をこじらせるようになった。ただし熱は無く、夜になるとゼロゼロと咽を鳴らして咳が止まらないのだという。診断は「咳喘息」。最初に出した薬は4日分だった。4日後、ぐたっとした気力の無さが消え、元気が出てきた。そして食欲も増えて、咳の発作が無くなっていた。

■症例:胃痛・胃もたれ

「胃が調子悪くて・・・」漢方にて不妊治療に成功した奥さまが、その旦那さまをつれてご来局された。三日前から、ずっと胃が痛むのだという。私は7日分の漢方薬を出した。求めたのは即効性だった。煎じるときの一工夫も伝えておいた。あとは漢方薬がどう効いてくれるのか、祈る気持ちで次の連絡をお待ちした。
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