■症例:不眠・不安感 見るからに痩身の女性である。目を充血させながら、穏やかながらも焦りを孕んだ口調で不眠・不安感の症状を説明してくれた。年齢を加味しても、明らかにオーバーワークによる自律神経の乱れである。さらに、詳しく確認しなければいけないことがあった。それは、胃気(いき)。人体が生きるために持つ「食べる力」。 2020年09月08日
難しい時代 漢方薬は広く使われるようになりましたが、漢方の認知と実状に、正直ちょっと違和感があります。私は漢方は流行る必要はないと思っています。医療の中心は西洋医学であるべきで、その恩恵から漏れてしまった方への受け皿という位置が、漢方の正しい居場所だと思っています。 2020年09月02日
■症例:脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹) 皮膚病に悩まれる患者さまからのご相談を受けた。脂漏性皮膚炎。当薬局でも問い合わせの多い、未だ原因不明の皮膚疾患である。マラセチアと呼ばれる真菌の関与が疑われているものの、その根本的な原因は分かっていない。頭皮や面部などの毛の生える部位に、異常な鱗屑(りんせつ:皮膚から剥がれ落ちるフケ)を生じる。 2020年08月28日
夏真っ盛り。今まさに気をつけるべき養生。 夏真っ盛り。体調が悪くなってしまう前に、早急にお伝えしたいことがあります。「水分でお腹いっぱいにしちゃダメです」「夏風邪の多くはクーラーかけっぱなしで寝た後の咽痛から始まります」「寝ている時にスネを冷やさないでください」このコラムでは、これらのことについてお話します。 2020年08月19日
今年の夏は 夏場の体調不良には、清暑益気湯(せいしょえっきとう)や生脈散(しょうみゃくさん)という薬がとても有名なのですが、これらだけではとてもまかない切れません。もっと本質的というか、身体の水が貯留(偏在)から枯渇という流れの中で、つまり「飲病」として薬方を選ぶ必要があります。 2020年08月11日