漢方治療の心得 18 〜人を観る〜 症状をパズルのようにならべ、そこから処方を紐解いたとしても、何の意味もありません。思い浮かべるべきものは、人なのです。気力を失い脱力した姿態、苦悶に満ちた表情、そういうリアルな患者さまが、臨床家に愛される漢方の聖典・『傷寒論(しょうかんろん)』には生き生きと描かれています。 2020年08月06日
漢方治療の心得 17 〜美しい漢方〜 美しいか・美しくないか。この尺度は漢方を学ぶ上で重要だと教えられ続けてきて、実際に臨床を通して痛感します。患者さまを観て、症状から病態そして薬方までに一本綺麗な線を引けた時が一番よく効くということはおそらく多くの臨床家が実感していることではないかと思います。 2020年07月30日
〇漢方治療の実際 ~自分に合った漢方薬を探されている方へ~ 治療においては、正しいイメージを持つことがとても重要です。自分に合った漢方薬さえ見つかれば病は改善する、そういうイメージは多くの場合で誤りです。固定観念を捨てて、本当の漢方治療とはどういうものなのか、そして改善していく時は、どういう手順が必要なのかを、なるべく正しくイメージして頂ければと思います。 2020年07月18日
□下痢 ~梅雨時期の下痢に効く漢方薬2~ 平胃散(へいいさん)と人参湯(にんじんとう)を飲んでも下痢が止まらなかった。それならば基本的には然るべき医療機関に相談していただくことが得策です。しかし常備薬という意味では平胃散と人参湯以外にも良い薬があるのです。そのため蛇足を覚悟してあと二つだけ、梅雨に使われやすい漢方処方を解説したいと思います。 2020年07月14日
□下痢 ~梅雨時期の下痢に効く漢方薬1~ 梅雨に入ると人は「下痢」を起こしやすくなります。また下痢までいかないものの「軟便・泥状便」がずっと続いてしまう方もいます。今回ご紹介する漢方薬は、とにかくすぐに対応して頂けるよう、ドラッグストアさんに置いてありそうな処方を選んでみました。そして出来るだけ副作用なく安全に服用できるものをご紹介致します。 2020年07月11日